昼顔 ヒルガオ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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昼顔 ヒルガオ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

昼顔

ヒルガオ

英語:Convolvulus コンヴォヴィウス

Unicode: [昼_0x663C][顔_0x9854]

ヒルガオ科のつる性多年草植物で、日本原産の在来種。北海道から九州までの日本全国に分布し、日当たりのよい野原や道端、線路際、空き地、河川敷などに普通に自生しています。
海外では朝鮮半島、中国などに分布します。

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夏にアサガオに似た淡い桃色の花を、朝から夕方頃まで咲かせます。アサガオに似ていて、昼になっても花がしぼまないことから、「昼の顔」の意味する「ヒルガオ」になったとされています。
地方により様々な呼び名があり、おこり花、つんぶー花、おこりづる、かみなり花、てんき花、雨ふり花、ちち花、かっぽうなどとも呼ばれています。

つる性の多年草で、地下茎で増殖します。春から蔓が伸び始め、夏にかけて繁茂し、秋になると地上部は毎年枯れます。
一般的なつる植物は、双葉が出たあとに本葉を出して蔓を伸ばしますが、ヒルガオは双葉が出たあと本葉が出る前に蔓を伸ばします。

葉の長さは10cmほどの細長い三角形で、葉身は矛形や矢はず形で、先は尖っています。

薬用植物でもあり、全草を乾燥したものは「旋花(せんか)」という生薬になります。強壮、強精、利尿、疲労回復作用などが期待できるそうです。糖尿病などといった生活習慣病にも、水で煎じて一日三回に分けて飲むと改善効果が期待できると言われています。
若い蔓や葉、花、蕾は食用に適しており、軽く茹でてお浸しや和え物にして食べられます。生の葉は天ぷらや油炒めに、花は湯にくぐらせてから酢の物にして食べることができます。アクも少ないため、生食も可能な野草として知られています。

アサガオは自花受粉をすれば種子ができますが、ヒルガオは種子をつくるためには、他の株の花粉を必要とします。そのため、異株がない環境では、主に地下茎で増殖します。

帰化植物のセイヨウヒルガオという、ヨーロッパ原産のよく似た種類がいます。日本では観賞植物として導入されて全国に定着しましたが、成長が早く、他の植物を覆ってしまうため、しばしば雑草として迷惑がられ、農作物にも悪影響を与えるため、外来生物法により要注意外来生物に指定されています。
セイヨウヒルガオも食用や薬用として利用でき、利尿、疲労回復、糖尿病、虫刺され、切り傷などに効能があると言われています。

チョウセンアサガオという花の形がよく似ている植物があります。こちらはナス科の植物で、強い毒を持っています。間違って食べないように注意してください。

花が可愛らしく、食用や生薬として利用できることから、育てたいと思う人もいるかもしてませんが、鑑賞用に栽培されるアサガオと異なり、地下茎が長く伸びて増殖し、一度増えると駆除が難しいため、観賞用に育てられることはあまりありません。大半は雑草として扱われます。
どうしても育てたい場合は、鉢植えやプランターを利用すると良いでしょう。

育て方は、日当たりの良い場所に植えます。苗が出回っていないので、種を採取するか挿し木、地下茎の株分けから育てます。

水はけが良く、有機質が入った土を好みます。赤玉土5:腐葉土が4:川砂1の割合で混ぜた土や、市販の草花用培養土を使います。

土が乾いたら水をしっかりとあげましょう。まだ土が濡れているうちは水やりは控えます。

培養土で植えた場合はしばらくは肥料をまかなくても大丈夫ですが、花が沢山咲きますので必ず肥料を追加で与えましょう。一カ月に一回緩効性肥料をまくか、液肥を一週間に一回くらいのペースでやるとよいでしょう。

つる性で絡みつく性質があるため、支柱やネットを用意してあげましょう。

花言葉は「絆」「友達のよしみ」「情事」「ほのめかす」「当てこする」「謙遜」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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