松 マツ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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松 マツ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

マツ

英語:Pine パイン

Unicode: [松_0x677E]

マツ科の属の一つ。全て樹木で草本は含まれません。樹高は10m未満から、大きいものでは40~50mに達する種もあります。
天然分布は、赤道直下のインドネシアから、北はロシアやカナダの北極圏に至り、ほぼ北半球に限られます。針葉樹としては最も広い範囲に当たります。温度の適性が広く、亜熱帯や熱帯に分布する種でも−10℃程度の低温に堪えて生存することができます。
南半球で見られるのは植樹されたもので、オーストラリアやニュージーランド、アフリカ大陸などにも生息しています。
比較的古い時代に登場したとされ、現生種の多様性は、長い年月により環境に適応したためとされています。

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樹形は円錐形、成長するにつれて広葉樹の様な外観になるものもが多く。高山の種では匍匐状に横に広がるものもいます。
樹皮は厚く発達し、亀甲状に大きく割れるものが多いです。色は一般に褐色で、黒っぽいもの、赤っぽいもの、灰色っぽいものなど様々です。樹皮の色が赤っぽい種類をアカマツ、黒っぽい種類をクロマツと呼び、アカマツは山地の尾根筋などの乾いた痩せ地によく生え、クロマツ海岸の岩の上や砂浜海岸に広く見られます。

葉の形状は、一般的には細く針のようになっています。
花は雌雄同株で、雌花は枝の先端に作られて、小さな球果の形。雄花は枝の根元に作られ、小さなラグビーボールが多数集まった様相で、色は黄色から赤色までさまざまです。雄花で作られた花粉は、風で雌花に運ばれて受粉します(風媒花)。
実は松かさや松ぼっくりと呼ばれ、鱗片状のものが集まった形状をしています。
種子は一般に風散布型で翼を持ち、種類によっては食べる事ができます。

他の樹木が生えないような岩や砂だらけの荒地でもよく育つため。緑地化のために植樹されることも多いです。
海岸地帯においても時に優先種となり、白い砂と青々としたマツの樹冠の対比の美しさは「白砂青松」などと呼ば、特に日本で親しまれており、松島、天橋立、桂浜、虹ノ松原などが観光資源にもなっています。庭木や庭園樹などとしても世界的に親しまれています。

いわゆるフロンティア植物の性格を持ち、荒れ地や海岸など、過酷な環境に真っ先に入植しますが、土壌が豊かになり、他の植物や樹木が繁茂してくると、ひっそりと消えていきます。そのため観光資源になるような「白砂青松」の松林や松並木などは保護のため、他の雑木などを定期的に伐採して人工的に管理しています。

冬でも青々とした葉を付け不老長寿の象徴とされ、同じく冬でも青い竹、冬に花を咲かせる梅と合わせて、「松竹梅」と呼ばれ、おめでたい樹とされます。

また、魔除けや神が降りてくる樹としても珍重され、正月に飾る門松には神を出迎えるという意味があります。

材質は、強度があり木造建築などにも用いられますが、スギやヒノキと比べて耐腐朽性に劣り、使いどころを選ぶとされています。
樹脂が多く、心材色の濃いものは「肥松(こえまつ)」と呼ばれて珍重され、羽目板や床の間など直接目に触れる箇所に使われます。

材を燃やした際に出る煤を集めて固めると、松煙墨という高級な墨を作ることができます。

マツの樹脂は松脂(まつやに)と呼ばれ、テルペン等の揮発成分を大量に含み水には溶けません。松脂を蒸留するとロジン、テレピン油、ピッチなどの成分が得られ、燃料、粘着剤、生薬、香料、滑り止め、紙の添加剤などに用いられます。

松脂は可燃性で、松を燃やすと他の樹木より火力が強くなるので、暖炉や薪ストーブなどに大量に使用すると、炉を傷めることがあるため注意が必要です。

古くは、樹脂の多い松の木切れや、松脂などを浸した布切れを木に巻きつけたものを、たいまつ(松明、炬火、トーチ)と呼び、火を付けて明かりとして使いました。現在でも神事などに使用されます。火をつける部分に硫黄と石灰を混ぜたものを使用すると、水中や雨のなかでも消えない松明ができるようです。

育て方は、代表的な陽樹で、日なたを好みます。

種類にもよりますが、水はけのよい場所であれば土質は特に選びません。荒れ地や砂地、痩せた土地でも育ちます。ただし、過剰な水分を嫌いますので、盛り土をして植えたりします。

鉢植え、庭植え共、2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで2年以上たつ株は、特に水やりの必要はありません。

施肥は、1月ごろ発酵済みの固形有機質肥料を株元の周辺に埋めておきます。鉢植えは、3月に同様に追肥します。

花言葉は「不老長寿」「哀れみ」「同情」「希望」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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