無花果 イチジク 角字で花と植物の名前、漢字表記

スポンサーリンク
無花果 イチジク 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

無花果

イチジク

英語:Fig フィッグ

Unicode: [無_0x7121][花_0x82B1][果_0x679C]

クワ科イチジク属の落葉高木、または、その果実のこと。原産地はアラビア南部で、別名「南蛮柿」。主に果実を収穫するために栽培されています。

スポンサーリンク

原産地に近いメソポタミアでは、6千年以上前から栽培されていたとされ、1万1千年以上前の実が出土し、世界最古の栽培植物であった可能性が示唆されています。

地中海世界でも古くから知られ、エジプト、ギリシアなどで紀元前から栽培されていました。古代ローマでも甘味源として重要とされていました。

日本には江戸時代初期、ペルシャから中国を経て長崎に伝来しました。天草はイチジク発祥の地とされています。
伝来当時の日本では、「唐柿(からがき)」「蓬莱柿(ほうらいし)」「南蛮柿(なんばんがき)」「唐枇杷(とうびわ)」などと呼ばれました。

日本に古く渡来した在来種とは別で、果樹としてはこのとき伝来した洋種が栽培されています。当初は薬として利用され、やがて果実を生食して甘味を楽しむようになり、挿し木で容易にふやせることから、手間のかからない果樹として庭樹などで広く植えられるようになりました。

「無花果」の字は、花を咲かせずに実をつけるように見えることに由来します。実際には実(果嚢)内面に無数の花をつけます。

成長すれば、樹高20m、幹径1m以上にもなる落葉高木ですが、日本では成長しても樹高3~5m程度です。

葉は大型の3裂または5裂する掌状で互生します。葉の裏には荒い毛が密生し、葉や茎を切ると白乳汁が出ます。

葉腋に花を入れた袋である倒卵状球形の花嚢がつきます。花嚢は厚い肉質の壁に囲まれ、初夏に花嚢の内面に無数の花を付けます。花嚢は果嚢となって肥大化します。
果嚢は秋に熟すと濃い紫色になり、下位の部分から収穫することができます。甘みのある食用とする部分は果肉ではなく中の小果と花托です。

イチジク属の植物は自然では、花嚢内部にイチジクコバチなどの蜂が共生しており、受粉を媒介します。日本で栽培されているイチジクのほとんどが、イチジクコバチによる受粉を必要としない品種です。

果実は生食するほかに乾燥イチジクとして多く流通します。

生果、干しイチジクともに、パン、ケーキ、ビスケットなどに練りこんだり、ジャムやコンポートにしたり、スープやソースの材料として、またワインや酢の醸造用など、さまざまな用途に利用されています。ほかにジュースやペースト、濃縮果汁、パウダー、冷凍品なども流通しています。

受粉の作業が必要なく栽培が簡単で、植え付け後2年目位の早い時期から収穫できるため、家庭で育てる果樹として適しています。鉢植えでもうまく育てれば、実を収穫できます。

「庭にビワやイチジクを植えると病人が出る」という言い伝えがありますが、これはビワやイチジクが水気を好むので、湿気った土地の方が良く育ち、湿気の多い環境に長期間、人が住んでいると冷え性、頭痛、気管支などに疾患が出る場合があり、両者の関連性から、言われたものと考えられます。

育て方は、日光を好むので、日当りがいい場所で管理しましょう。南向きに日が当たる所が最適です。ただし強風を嫌うので、風の当たらない場所に植えましょう。

亜熱帯地方の原産なので、寒さにはやや弱い傾向があります。寒冷地での栽培は保温が必要になる場合があります。

水はけ、水もちが良い土を好みます。湿った土地でも育ちます。植え付ける前に腐葉土を漉き込んで置きましょう。鉢植えをする場合には、赤玉土7:腐葉土3の混合土か、市販の果樹用培土を使用してください。

施肥は、地植えの場合は、元肥と追肥は緩効性化成肥料を与えてください。有機物を好むので堆肥などを用いるのも良いです。
鉢植えの場合は、元肥は有機固形肥料を、追肥には緩効性化成肥料を与えてください。

弱アルカリ性から中性の土壌を好むので、肥料とは別に、植え付け2週間前位に、土に苦土石灰などを混ぜておきます。また、1年に1度程度、苦土石灰やカキ殻を施すと、生長を促進させることができます。

水やりは、水を好みますので、鉢植えでは、表面が乾いたらたっぷりと与えます。地植えでは、乾燥が激しい場合は与えましょう。

花言葉は「子宝に恵まれる」「多産」「実りある恋」「豊富」「裕福」「平安」「飽和」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

スポンサーリンク