紅花 ベニバナ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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紅花 ベニバナ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

紅花

ベニバナ

英語:Safflower サフラワー

Unicode: [紅_0x7D05][花_0x82B1]

キク科ベニバナ属の一年草または越年草で、別名「末摘花(すえつむはな)」。紅色染料や食用油の原料として広く栽培されています。
原産はアフリカのエチオピアといわれ、地中海やエジプトを経て世界へ広りました。
2~3世紀頃には中国本土でも栽培が行われ、日本には5~6世紀頃に渡来したといわれています。古くは「くれのあい(呉藍)」と呼ばれ、中国(呉)伝来の染料との意味を持ちます。

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日本では、平安時代に千葉県で盛んに栽培され、江戸時代中期以降は山形県最上地方や埼玉県桶川市、上尾市周辺で盛んに栽培されました。しかし、明治時代以降は、中国産の紅花が盛んに輸入されたり、化学合成染料のアニリンが普及したことから、生産は急速に衰退し、現在では紅花染めや観光用などがわずかに栽培されています。
山形県ではベニバナが県花になっており、「紅花資料館」があります。千葉県長南町も紅花を町花に指定し、月1回の紅花染め教室を開催しています。

草丈は1m程度。花期は5月~7月で、枝先に頭状花を付けます。花色は、はじめは鮮やかな黄色で、オレンジを経て、徐々に赤くなります。切り花や庭の寄せ植え、ドライフラワーなどにされて人気があります。
花を摘んでから発酵・乾燥させたものが、紅色の染料や着色料(食品添加物、化粧品の口紅)の材料となります。
色素に衣類を漬け込んで水にさらす紅花染めは、手間が掛かるため高級品となっています。
花から赤色色素を抽出し、陶磁器の内側などに刷り、乾燥させたものを紅と呼び、口紅として使用されました。良質な紅は玉虫色の輝きを放ち、江戸時代には小町紅の名で製造販売されていました。

種子を搾った油は、紅花油(サフラワー油)と呼ばれ、サラダ油やマーガリンの原料になります。
リノール酸という不飽和脂肪酸を多く含み、血中の悪玉コレステロールを減少させる働きがあると言われています。そのため、動脈硬化や心臓病、高血圧といった生活習慣病の予防・解消に効果があるとされます。

乾燥させた花は「紅花(こうか)」と呼ばれる生薬で、血行促進作用があるとして日本薬局方に収録されています。

育て方は、日当たりと風通しのよい場所を好みます。移植を嫌うので、一度植え付けたら移動させないようにします。

水はけがよく、有機質を豊富に含んだ中性~弱アルカリ性の土を好みます。赤玉土6~7:腐葉土3~4の割合で混ぜた土に、苦土石灰を少し混ぜ込んだものを使います。

地植えは、植え付ける2週間前に土を耕し、苦土石灰を施しておきます。そして、1週間前に腐葉土を混ぜ込みます。水はけが悪ければ、幅60~70cm、高さ10cmほどの畝を作ります。

地中海沿岸や中央アジアなど雨のあまり降らない地域が原産なので、乾燥気味の環境を好みます。水やりをしすぎると根腐れを起こします。鉢植えやプランターは土の表面が乾いたら水を与え、地植えは雨のみで育てます。

肥料が多すぎると茎が伸びすぎます。植え付け時に、緩効性化成肥料を混ぜ込んだら、追加肥料は与えなくて良いです。鉢植えは生育に応じて、月に1回程度液肥を施します。

花言葉は「化粧」「装い」「包容力」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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