茜 アカネ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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茜 アカネ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

アカネ

英語:Madder マダー

Unicode: [茜_0x831C]

アカネ科アカネ属のつる性多年生植物で、本州、四国、九州の山地や野原、路傍、林の縁などに自生しています。
海外では、中国、朝鮮半島、台湾、東南アジアに分布しています。

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和名の由来は、根を乾燥すると、赤黄色から橙色となり、赤い根から名づけられたといわれています。別名はベニカズラ、アカネカズラなど。中国では、東南茜草、主線草、紅藤仔草、過山龍とも呼ばれています。

春になると根から芽を出し成長します。つるは長さ1~3mに生長し、盛んに分岐します、茎は四角く、下向きに細かい逆刺があり、他の草木に絡まって長く伸びます。

葉は長い葉柄がついた長さ3~7cm、幅1~3cmのハート型か長卵型で先端が尖り、茎に輪生します。
若葉は食用にも利用できるようです。

開花時期は8月~10月。茎の先端か葉腋から花序を出し、多数の淡い黄緑色や淡黄色の目立たないごく小さな花が咲きます。 花冠は5裂で雄しべが5本付きます。

果実は径5~6mmの球形。紫色で花よりも大きく、晩秋に黒く熟して目立ちます。種子は、径3.5~4mmほどで、腹面に大きな穴があります。

冬には地上部はほとんど枯れ、種からの発芽は2月下旬から3月頃です。

根は太いひげ状で生のときは光沢のある赤黄色で、乾燥すると暗紫色になります。草木染めの原料になり、薬草としても利用されます。

日本では古くから、赤色の染料として用いられていました。根を晩秋に採集して草木染めに用いる茜染(あかねぞめ)がよく知られています。古くは冠位十二階の二位の色とされ、高貴な人のみが身につける事を許されました。

和歌でも「茜さす」のように明るさを強調する枕詞に用いられて詠まれ、万葉名では茜、茜草、赤根、安可根のように書かれています。

現在では、アカネ色素の抽出には同属別種のセイヨウアカネが用いられます。セイヨウアカネは常緑で、葉は細長く6枚で輪生します。根が太く、色素はアカネより収量が多いですが、構成物質がアカネとは若干異なります。

薬用としては、秋から冬に掘り起こした根を、天日で十分乾燥させたものを生薬とし、「茜草根(せんそうこん)」と称して、止血、解熱、咳止め、強壮、利尿、通経に薬効作用があるとされています。また、根は健康酒にも利用されます。

育て方は、日当たりと水気を好みます。夏場の強い日光は嫌がりますので、夏場は寒冷紗などを掛けて、半日陰にしましょう。

つる性植物で良く茂りますので、支柱やネット、這い上がる場所を考えて育てましょう。

種蒔きや植え付けは、3~4月または、9~10月頃が適期です。ニホンアカネは種が採りにくく、あまり出回りません。苗を植えて育てる場合が多いです。

用土は水気を好みますので、水持ちの良い土を使います。腐葉土や堆肥、赤玉土、川砂を漉き込んで植えるか、市販の山野草の土を使用します。

水やりは、乾燥に注意して水切れさせないように注意しましょう。

根は、利用できるようになるまで2~3年はかかります。

花言葉は「私を思って」「媚び」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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