葦 蘆 葭 アシ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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葦 蘆 葭 アシ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

 

葦 蘆 葭 アシ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

葦 蘆 葭

アシ

英語:Reed リード

Unicode:
[葦_0x8466]
[蘆_0x8606]
[葭_0x846D]

イネ科ヨシ属の多年草で、ほぼ日本全国(北海道、本州、四国、九州、沖縄)に生育しています。世界では、温帯から亜寒帯にかけて広く分布しています。

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各地の池沼、河岸、湿地などの水辺に自生し、水際に背の高い群落を形成します。

日本の在来植物で、本来の呼び名はアシですが「悪し」に通じるため、「ヨシ」と言い換えられました。およそ平安時代までは「アシ」と呼ばれていたようです。

英語では「リード(reed)」と呼ばれますが、湿地に生える背の高い草の総称もリードで、本種のみを示す場合は、「コモンリード(common reed)」と呼びます。

塩分に耐える性質があり、主として河川の下流域から汽水域上部、あるいは干潟の陸側に広大な茂み(ヨシ原)を作ります。水流の少ないところに育ち、多数の茎が水中に並び立つことから、その根本には泥が溜まりやすくなっています。

ヨシ原は多くの動物の住みかや隠れ場としても利用されています。ヨーロッパとアジアでは特に鳥類との関わりが深いです。泥の表面には、巻き貝やカニなどが多数生息します。

大型の多年草で、地中には長く這う類白色の地下茎があり、節からひげ根を出し、垂直になった茎は高さ1.5~3mになり、暑い夏ほどよく生長します。
葉は線形で茎から直接葉が伸びており、茎に斜めについて互生し、高さ20~50cm、幅2-3cmで細長く、葉の先端は垂れます。

開花時期は8月~10月で、茎の頂から穂が出て、暗紫色から黄褐色、小穂が多数ついた長さ15-40cmの円錐花序に密集して咲きます。

果実は線状の楕円形で、熟すと小穂とほぼ同じ長さの白毛がつき、芒のように見えます。

風が吹いて地面に倒されても、茎が柔軟なため折れることがなく、やがて起き上がって上に向かって生長します。

日本では、湿地はヨシが生い茂るヨシ原でした。干拓して水田とした後、水田を放棄してしまうとヨシ原へと変遷します。

近年ヨシ原は、埋め立てや河川改修などにより失われることが多くなり、面積を大きく減らしています。自然浄化作用を持ち、多くの生物のよりどころとなっているため、その価値が再評価されてきており、ヨシ原復元の事業が行われている地域もあります。養分を多く吸収し成長するので、富栄養化した水質の改善も期待できるとされています。

まっすぐに伸びる茎は木化し、竹ほどではないにせよ材として活用できます。古くから様々な形で利用され、親しまれました。茎で作ったすだれは葦簀(よしず)と呼ばれ、屋根材としても最適で、茅葺民家の葺き替えに現在でも使われています。

中国湖南省の洞庭湖周辺や上海市の崇明島などでは、製紙原料のヨシパルプとして実用化され、トイレットペーパーや紙コップなどに加工されています。

根茎を乾燥したものは生薬になり、「蘆根(ろこん)」と称して、漢方では利尿、消炎、止渇、鎮吐に処方されています。

育て方は、日光を好みますので、日にしっかりと当ててください。寒くなったら草の部分は枯れてしまいますが、春になったらまた、生えてきます。

繁殖力が強く、地下茎が長く伸び、がっちりと根を張って繁殖するので、庭や池に植える際には、注意しましょう。大量の日光、水、肥料で育てると、草丈が1.5~3mに成長します。

雑草に近いものですから、これといって土は選びません。用土は田土が最適ですが、赤玉土や草花用培土、庭土、水生植物用培土などでも問題なく育ちます。

水は毎日たっぷりと与えてください。ビオトープや池に植えたり、睡蓮鉢などに植え付けて水を張っておいても良いです。元々湿地帯の植物なので根腐れは特に気にしなくて構いませんが、水が腐敗したら入れ替えてください。鉢底に穴が空いている鉢に植え付けて、池や一回り大きな鉢に水を張って、そこに付け込んで腰水をしても良いです。

肥料をとても好みます。が、たっぷり与えてしまうと旺盛に成長し、地下茎も伸びまくるので、省スペースで育てている場合は、植え付け時に元肥として化成肥料ほんの少し、追肥は、液体肥料をごく薄く、月一回程度で十分です。

花言葉は「深い愛情」「音楽」「音」「神の信頼」「従順」「哀愁」「憂愁」「不謹慎」「後悔」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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