蓮華 レンゲ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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蓮華 レンゲ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

蓮華

レンゲ

英語:Lotus flower ロータス フラワー

Unicode: [蓮_0x84EE][華_0x83EF]

ハス科の多年性水生植物であるハスの花のこと、地下茎は「蓮根(れんこん、はすね)」といい、野菜名として通用します。ハスは漢字では「蓮」で蓮の華なので「蓮華」です。インド、スリランカ、ベトナムの国花に指定されています。

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原産地はインド亜大陸とその周辺で、仏教とともに伝来し、古くから使われてきた名です。

食用、薬用、観賞用として湿地や池、田んぼなどで古くから栽培されてきました。

地中の地下茎から茎を伸ばし、水面に葉を出します。草丈約1m程で、茎に通気のための穴が通っています。

根茎は日本人にも馴染みの深い蓮根(レンコン)で、中に空気をとおす穴が空いていて、輪切りにすると複数の除き穴のような形状になることから、先が見通せて縁起が良い食べ物とされてきました。

日本ではハスの食用部分は主にレンコンですが、他国では葉から茎まで食用とされます。

主に食用にされる系統と、花を楽しむ系統があり、花を楽しむ系統のレンコンは、あまり太らず食用には向きません。

葉は円形または楕円形で薄く、葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができます。長い葉柄を持ち水面よりも高く出る葉もあります。お盆のお飾りに使用され、お供え物の敷物になります。

葉よりさらに上まで花茎を伸ばして大きな花弁の花を咲かせます。花色は桃色、白、黄色などがあります。
早朝に開花し、昼には閉じる花は大変美しく、世界中で愛され、ときに神聖視されます。

花弁の真ん中に、蜂の巣の形状の花托を持ち、花後に複数の実を付けます。
花托の形から「ハチス」→「ハス」と名付けられたと言われています。

若い緑色のドングリに似た形状の種子はデンプンが多く、生食できるほか、甘納豆や汁粉などに加工されます。

熟した種子の皮はとても厚く、土の中で発芽能力を長い間保持することができます。大賀ハスは、2000年以上前から土の中に埋まっていた種を、大賀一郎博士が発芽させたものです。

古来インドでは、インダス文明の頃から、ハスの花は聖なる花とされ、地母神信仰と結びつき、神聖なるものの象徴とされてきました。ヒンドゥー教の神話やヴェーダやプラーナ聖典などにおいて、ハスは特徴的なシンボルとして繰り返し登場します。

仏教では泥水の中から生じ、清浄な美しい花を咲かせる姿が、仏の智慧や慈悲の象徴とされ、如来像の台座は蓮華をかたどった蓮華座と呼ばれます。

死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わって、身を託すという思想があり、「一蓮托生」という言葉の語源にもなっています。

育て方は、日当たりが良い場所を好みます。朝から夕方までずっと直射日光が当たる場所が最適です。日当たりが悪いと、花があまり咲きません。

池で育てるのが最適ですが、大きなかめや樽、睡蓮鉢でも栽培することができます。

粘土質の肥沃な土を好みます。田土が最適ですが、赤玉土に腐葉土を1~2割混ぜたものでも、市販の水生植物用培土でも問題ありません。いずれも苦土石灰を少量施しておきます。

植えつけた容器や池は、常に水を張った状態を保ちましょう。ボウフラを湧かせないように、メダカや金魚を一緒に育て、ビオトープとして楽しむと面白いです。

元肥として、緩効性化成肥料(窒素-リン酸-カリウム=10-10-10)を用土に混ぜておきます。さらに4月から9月の間は、1か月に1回程度追肥します。

ハスの花言葉は「清らかな心」「休養」「神聖」「雄弁」「沈着」「離れゆく愛」「救済」です。

レンゲソウ(蓮華草)と呼ばれる植物があります(ゲンゲとも呼ばれます)。こちらは春に可愛らしいピンク色の花を咲かせる、中国原産のマメ科ゲンゲ属に分類される越年草で、花の形が蓮華に似ていることから名付けられましたが、種類はマメ科で、蓮華とは種類が全く異なります。

マメ科の植物は根に根粒菌を持つものが多く、土中の窒素を根に蓄えて土壌を肥沃にする性質があります。レンゲソウもその力が高いため、休耕中の田畑を肥沃にする目的で植えられます。

春先にレンゲソウが沢山咲いている風景は、大変美しく、観光地になっているところもあります。

レンゲソウの花言葉は「感化」「私の幸福」「あなたは幸福です」「心が和らぐ」「私の苦しみを和らげる」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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