虎杖 イタドリ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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虎杖 イタドリ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

虎杖

イタドリ

英語:Japanese knotweed ジャパニーズ ナットウィード

Unicode: [虎_0x864E][杖_0x6756]

タデ科の多年生植物で東アジア原産。北海道から奄美諸島までの日本全土に分布します。海外では台湾、朝鮮半島、中国に分布します。

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日当たりの良い道ばた、土手、山野、荒れ地など様々な場所に群生し、いたるところで見られます。
やや湿ったところを好み、谷間の崖崩れ跡などによく集まって繁茂しています。
開発や道路工事などで、撹乱を受けた場所によく出現する先駆植物(パイオニア植物)です。森や林を切り開くと真っ先に生えてきます。

和名イタドリの語源は、若葉を揉んで傷につけると、血が止まって痛みを和らげるのに役立つことから、「痛み取り」が転訛して名付けられたというのが通説になっています。

漢字「虎杖」は、軽くて丈夫なイタドリの茎が杖に使われたことや、茎の虎斑模様が由来だとされています・

草丈30~150cmに成長する大型の多年生草本で、肥沃な土地では高さが2mに達することもあります。

冬は地上部が枯死して、地下茎や根のみで越冬します。春、タケノコのような赤紅色の新芽が生えます。

茎は中空で、構造はやや竹に似ています。そのため茎は軽くて丈夫で、短い期間でも生長が早いです。

葉は互生し、先が尖った卵形から広卵形で、長さ6~15cm、幅7~15cm、基部は切れたようにまっすぐな形をしています。若葉には赤い斑紋が出ます。

開花時期は7月~10月頃。雌雄異株で、葉腋と枝の上側に並んで、白か赤みを帯びた小さな花を多数つけます。花被片は萼片5枚のみで、花弁がなく、雄花は漏斗形で小さく、雄しべが萼片の間から飛び出すように長く発達しています。
花は蜜源になり、一面に花が咲いていると、多くの昆虫が集まります。秋に昆虫が集まる花の代表です。

花が終わるとハート型の3稜ある果実ができ、秋に熟します。種子は3枚の翼に包まれており、風によって散布されます。

根茎を掘り上げて、水洗いして天日乾燥させたものは「虎杖根(こじょうこん)」という生薬になり、便秘や月経不順に効果があるとされています。また、カンゾウといっしょに煎じて、咳を鎮めるためにも利用されました。

春頃に出る新芽や若い茎は、酸味があり「スカンポ」と呼ばれ食用になりますが、シュウ酸を多く含み、大量摂取すると下痢をおこす原因になります。

世界の侵略的外来種ワースト100選定種の1つで、ヨーロッパやアメリカでは本種が帰化して、強害草になっています。
日本からヨーロッパに導入されて、土壌侵食の防止や、家畜の餌、観賞用として栽培されましたが、生長が早く、旺盛な繁殖力から在来種の植生を脅かすうえ、コンクリートやアスファルトを突き破るなどの被害が出ています。

育て方は、日当たりが良くて適度な湿り気がある場所に植えれば、丈夫で生長が速く、繁殖力も強いので、特に世話をしなくても元気に育ちます。

また、水はけ水持ちが良ければ、特に土質を選びません。

ただし、切断した根からも発芽し、地下茎でどんどん増え、他の植物を押しのけて繁殖します。一度植えると駆除が困難で「畑の除草が全て終わって振り返ったら、イタドリが芽を出していた!」と言われるほどですので、露地栽培はしない方が良いと思われます。

どうしても育てたい方は、鉢植えやプランターでの栽培をおすすめします。用土は赤玉土7:腐葉土3の混合土を使いましょう。市販の草花用培土でも問題ありません。

日当たりと風通しの良い場所に置けば、元気に育ちます。水やりは、表面の土が乾いたら、たっぷりと与えます。

施肥は特に必要ありません。生育を見ながら、液肥などを少し与えます。沢山肥料をあげると、ものすごい勢いで生育し、繁茂します。むしろ育った後の処分に困るほどです。

こぼれ種でも繁殖しますので、他の鉢植えや庭、畑に種がこぼれないように十分注意しましょう。

花言葉は「回復」「見かけによらない」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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