赤松 アカマツ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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赤松 アカマツ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

赤松

アカマツ

英語:Japanese red pine ジャパニーズレッドパイン

Unicode: [赤_0x8D64][松_0x677E]

マツ科マツ属の常緑針葉樹で、二葉松に分類されます。シベリアからヨーロッパにかけての広い範囲に分布します。

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日本産のマツでは最も広い範囲に分布し、自生では本州、四国、九州、国外では朝鮮半島・中国東北部などに分布するほか、北海道南部にも植林されています。

樹皮は赤褐色で、文字通り赤いので「赤松」の名が付いています。
クロマツと似ていますが、葉がやや細く柔らかく、手で触れてもクロマツほど痛くないため、クロマツを「雄松」アカマツを「雌松」と呼ぶことがあります。
成長すると樹皮が鱗状に剥がれますが、アカマツではこれがより薄く、赤っぽくなります。

傷をつけると粘りのある樹液が出て、後に淡黄色の塊(ヤニ)になります。

ヤニを集め乾燥した塊を「松脂(しょうし)」、葉は「松葉(しょうよう)」と言い、生薬として用いられます。また、生松脂を蒸留した液がテレピン油で、残留物がロジンとなります。

葉は、針状で2本ずつ束生しており、基部は灰褐色の鞘状の鱗片があり、ヤニ臭があります。

果実はいわゆる「松ぼっくり」で、卵形で長さは4~5cm。ゴヨウマツなど、マツ科の一部の種子は松の実として食用にされますが、アカマツの種子は風で分散するため比較的小さく、食用にはあまり向きません。

材には松脂を多く含み、火付きがよく火力も強いため、薪や松明の原料として重視されていました。現在でも、陶芸の登り窯にくべる薪や、お盆の松明などに使われています。京都の五山送り火の文字も、アカマツの薪が焚かれて文字の形になります。
暖炉や竈に使用すると、火力が強すぎて、炉を痛める場合がありますので、注意が必要です。

材は、主に建材として使用され、建物の梁、敷居の摩擦部、和室の床柱などに使用されます。 土の中でも腐りにくいという特徴から、土中杭としても利用されています。ヤニが出やすく、やや狂いが生じやすいので、利用しやすい木材とは言い難いようです。

クロマツに比べかなり寒冷な気候にも耐えることができ、八ヶ岳山麓にも大規模な群落が見られる他、北海道南部でも天然林化しているものがあります。

クロマツが海岸線付近に多く生育するのに対して、アカマツは内陸の山地に生えます。塩害には弱いので、海岸地帯での植栽は困難だと言われています。したがって、クロマツの植樹は海岸、アカマツは山の尾根などで行われます。

煙害に弱く、亜鉛ガスに当たると枯れてしまうので、都会地での栽培は困難です。街路樹や公園などの植樹はあまり行われていません。

日当たりの良い場所を好む陽樹であり、種から初めの2~3年は生長が鈍いですが、以後急に伸びます。

不毛な土地にも耐えることができる典型的な先駆(フロンティア)植物です。他の樹木が育たない痩せ地、荒れ地、砂地などにまず生え、環境を整えます。その後、陰樹の樹木に遷移します。したがって安定した極相林の中では子孫を残すことができません。

いわゆる里山やアカマツ林などは、人間が管理して維持する必要があります。日当たりが良く、栄養の乏しい尾根筋に植えられることが多かったのですが、現在の荒廃した里山ではその数を大幅に減らしています。

アカマツ林は、マツタケの生産林でもあります。アカマツとマツタケは相利共生の関係であり、マツタケが生えるような環境の方が、アカマツの寿命が長いとされています。
かつてのアカマツ林には常時人の手が入り、燃料として落ち松葉や枯れ枝が持ち出されていました。この行為によって、林床が貧栄養で乾燥した、他の雑菌や雑草、雑木が侵入しにくい条件となり、アカマツとマツタケが好む環境を作っていました。
マツタケの産地では、現在でもそのような手入れを行っているようです。

育て方は、典型的な陽樹で、日当たりの良い場所を好みます。日陰に弱いので、枝の混雑などによって日陰を作ると、その部分に枝枯れが生じてしまいます。

樹形をコントロールしやすいので、庭木として栽培される他、鉢植えや盆栽としても利用されます。

用土は、水はけが良ければ砂地や痩せ地でも元気に育ちます。

植え付けは3~4月が適しています。地植えで育てることの方が多いですが、若い株であれば鉢植えも可能です。

地植えの場合は、深さと幅が苗よりも2倍大きい植え穴を掘って、たっぷりと腐葉土を漉き込んで植え付けます。
鉢植えの場合は、赤玉土に、川砂を2~3割ほど混ぜ込んだ土を準備し、苗よりも2回りほど大きな鉢に植えます。

乾燥に良く耐えるので、神経質に水やりをする必要はありません。
鉢植えは、土の表面が乾いたら、底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
地植えは、特に水やりの必要はありません。

施肥は、3~4月と11月~12月頃に、株元へ油かすなどの有機肥料か、緩効性化成肥料を施します。枝葉の数を少なくしたいときは、控えめに施すようにしてください。

花言葉は、「不老長寿」「同情」「哀れみ」「慈悲」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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