栃 トチ 角字で花と植物の名前、漢字表記

栃 トチ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

トチ

英語:horse chestnut ホース チェスナッツ

Unicode: [栃_0x6803]

ムクロジ科トチノキ属の落葉高木広葉樹で、栃、橡、栃の木とも書きます。
近縁種でヨーロッパ産のセイヨウトチノキが、フランス名マロニエとしてよく知られています。

水気を好み、適度に湿気のある肥沃な土壌で育ちます。大木に成長し、樹高25m、直径1mを超えるものもあり、葉も非常に大きく、長い葉柄の先に卵形の小葉を掌状につけ、葉は枝先に集まって着きます。
落葉雑木林を構成する代表的な樹木で、里山や街路樹などに植林されることが多いです。

5月~6月に、穂状の花を咲かせます。天に向かって立ち上るような円錐形の花穂で、花色は白~薄い紅です。

初秋にツバキの実に似た果実を付け、熟すにつれて厚い果皮が割れ、栗に似た種子を落とします。黒っぽく丸い実は「栃の実」と呼ばれて食用になります。

和名「トチノキ」の由来は、“十と千”の木という意味からきています。十と千とは“たくさんある”ことを表します。トチノキには実が沢山実るため、このように名付けられました。

トチノキ属の木の実には、アルカロイド系のサポニンなど、毒性物質が含まれています。そのままでは苦み渋みが強くて、微毒のため食べられません。木灰などで手間をかけて渋抜きすることで食材になります。

西洋では、マロニエの実も食べられていました。最初のマロングラッセは、マロニエの実で作られていたそうです。こちらも渋抜きがかかせません。

縄文時代からトチの実を食材にしてきた日本では、渋抜きした実から採れるデンプンを練って作る「トチ餅」や「トチ団子」が、郷土食として食べ継がれています。

飢饉の時などは、貴重なデンプンとして主食の代用にもなってきました。

木質は芯が黄金がかった黄色で、周辺は白色調。綺麗な杢目がでることが多いです。乾燥が進むと割れやすいのが欠点で、一枚板のテーブルなど使用されることが多く、銘木級の高価な木材として流通しています。

トチは大木に成長するため、庭先などで栽培するのは困難かと思われます。ベニバナトチノキやマロニエは苗が販売されており、2~3m程度の小さい樹高の品種や、6~10mぐらいに樹高を抑えて育て、庭木に利用されているものもあります。

日当たりと水はけのよい場所を選んで植え付けましょう。植え付けの時期は11月~12月または2月~3月が適期です。

土質は選びませんが、潮風に弱いので海岸近くでは弱ってしまう場合があります。

水やりは、地植えの場合はほとんど必要ありません。乾燥が続く場合は、土が乾いたらたっぷりと与えましょう。

肥料は、2月頃、油粕と骨粉を混ぜたものを与えます。

特別な剪定は必要ありません。また、病害虫はほとんど発生しません(稀に、カイガラムシが付くことがあります)。

花言葉は「贅沢」「健康」「豪奢」「天分」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.