万年青 オモト 角字で花と植物の名前、漢字表記

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万年青 オモト 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

万年青

オモト

英語:Rohdea japonica ローディア ジャポニカ

Unicode: [万_0x4E07][年_0x5E74][青_0x9752]

スズラン亜科の常緑多年草で、中国から日本の暖かい山地に自生し、日本では関東から沖縄にかけての山地、特に西日本に多く自生しています。

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いつも青々と色褪せず、葉の様子も張りのある美しいグリーンをしている事から、長寿や健康を司る縁起の良い植物と言われ、古くから、観葉植物として鉢植えで栽培されている古典園芸植物の一つです。

赤い実と緑の葉の対照が愛され、俳諧では秋の季語とされています。

卒業、入学、転勤など、引っ越しの時に繁栄を祝って、オモトを贈り物にする風習があります。
1590年、江戸時代に徳川家康が江戸に移る際に、3種類のオモトを贈られ、大変喜び城にその3鉢のオモトを持ち込みました。
その後、江戸が大繁栄したことから、日本中に引っ越し祝いとして送る風習が広まったようです。
その際は、邪気を祓う力があるとされ、鬼門(北東)の方角に置かれるようになりました。

江戸末期より品種改良が進み、明治・大正・昭和と新しい品種が増え続け、その数、現在1000種類以上とも言われています。

草丈は40cmほどの大きさに育ちます。革質の分厚い針のような形の葉が根元から生えます。

夏ごろ葉の間から花茎を伸ばし、淡黄緑の小さな花を円筒状に密生させます。

秋ごろにつく実は赤く艶があり瑞々しいので、鳥が好んで食べます。

カタツムリ類によって花粉が媒介される「カタツムリ媒花」という特殊な生態を持ちます。

育て方は、大変丈夫な植物ですが、日当たりと水分にデリケートな面があります。

真夏の直射日光に弱いため半日陰で育てます。庭木の根元や裏庭などでも育てることができます。耐陰性があるので、明るい窓際であれば室内でも問題ありません(なるべく日光が当たる場所に置いてください)。

気温が高いと葉焼けが起きやすくなるので、40℃を超える場合は日陰に移すか、遮光ネットや寒冷紗でおおいます。

用土は、水はけのよい土を好みます。日向土に、富士砂(溶岩砂)や川砂を混ぜ込んだものを用意します。
専用の培土も流通していますので入手できればそちらを使用してください。観葉植物用、サボテン用の培土も使えます。

水やりは、過湿も乾燥も嫌います。季節や温度によって水やりのタイミングを変えます。

春~秋の成長期では土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えるようにします。

気温が10℃前後を切ってくると成長が鈍くなり、水をあまり必要としなくなるので、水やりの回数を減らします。表土が乾燥してから2~3日後に水やりをしてください。
水やりの回数を減らして葉が落ちたりする場合は、水やりの回数を増やすなど調整してください。

毎日1回は霧吹きなどで葉水するようにすると喜びます。葉水は乾燥を防ぐだけでなく、ハダニやアブラムシなどの害虫を予防できます。また、葉にホコリが積もりやすいので、洗い流すこともできます。

施肥は、少なめで良いです。与えすぎると肥料やけをおこし、徒長することがあります。春~秋の成長期に、適切な濃度に希釈した液肥を2週間に1度与えてください。

花言葉は「長寿」「長命」「永遠の繁栄」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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