小豆 あずき 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

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小豆 あずき 野菜や果物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

小豆

あずき

英語: Red beans レッドビーンズ

Unicode: [小_0x5C0F][豆_0x8C46]

マメ科ササゲ属アズキ亜属に属する直立あるいはつる性の一年草。または、その種子(種子は豆の一種で広義の穀物)のこと。しょうずともいいます。東アジア原産のヤブツルアズキの栽培種。

祖先の野生種であるヤブツルアズキは日本からヒマラヤの照葉樹林帯に分布し、原産地は東アジアと考えられています。

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日本では古くから栽培されており、縄文時代の遺跡からも発掘され、日本最古の書籍『古事記』にも登場します。

「小豆」と漢字が当てられていますが、その読みはショウズであり、アズキは大和言葉であると考えられます。

名称の由来については、以下の各説があります。

・アは赤を意味し、ツキ・ズキが溶けることを意味し、他の豆より調理時間が短いことを意味する。
・アズ・アヅとは崩れやすいという意味であり、そこから煮崩れしやすいアズキと名付けられた。
・赤粒木(あかつぶき)からアズキとなった。

茎葉には毛があります。葉は互生し、3出複葉です。

8月~9月頃、黄色い花を咲かせます。花は竜骨弁がねじれ、そこに翼弁がかさなる特徴的な形をしています。

花びらが枯れ落ちた後、サヤがついて次第に大きくなります。サヤの中には、無毛の豆果で細長い円筒形、赤褐色の種子(あずき豆)が入っています。

日本における栽培面積の6割以上、生産量の4分の3を北海道が占め、北海道のほか、丹波(現在の兵庫県北東部や京都府北部など)、備中(現在の岡山県西部)が、日本の三大産地です。

あずきは、商品先物取引の対象にもなっています。生産が天候に左右されやすく、年によって価格が乱高下するほか、投機の対象としても国内外の資金が大量に流入することによる暴騰暴落が、古くより幾度も繰り返されてきました。他品目との比較でもハイリスクハイリターンという一面があり、かつては「素人は小豆と生糸には手を出すな」という言葉もあった程です。

食べ方

和菓子や中華菓子の重要な原料の一つ。和菓子業界ではしょうずとも呼び、餡(あん)にして、饅頭、最中、どら焼き、たい焼き、今川焼き、あんパンなどの中に入れます。牡丹餅の材料でもあり、節句などの行事でも使用されます。

その他、以下のような食べ方もあります。
・煮てから寒天などを加えて羊羹(ようかん)にする。
・煮て小豆汁にし、餅などを入れて汁粉やぜんざいにする。
・みつまめ(あんみつ)やかき氷にかけたり、アイスキャンディーの原料にも使用されます。

おこわまたはもち米の飯を炊く際に、あずきを入れて赤くしたものを、赤飯と呼び、祝い事に食べられます。地方によっては、あずきではなくササゲを使い場合もあります。
その他、祝事の席で食す料理の一つに白米と小豆で作った小豆粥(あづきがゆ)があります。

小豆は水に浸して戻すための浸漬時間を長くするほど、加熱中に割れる「胴切れ」が起きやすくなります。お汁粉や餡子に加工する場合は問題ありませんが、豆の形をキープしたい場合は、水に浸す時間をきちんと計りましょう。

あずきは、低脂質で炭水化物が多く、他の豆類同様に高蛋白で食物繊維が豊富であり、ビタミンも多く含み(ビタミンB1が特に豊富)、約20%はタンパク質で栄養価が高く、カリウムや亜鉛などのミネラルも豊富です。

育て方

低温に弱く、霜害を受けやすいため、霜の降りなくなった時期に播種します。
通常は、6~7月に種まきをし、7月に植え付け、収穫は10月です。栽培適温は20~25度です。

幅30センチの畝に30センチ感覚で苗を植え付けます。プランターの場合は10センチ程度。

倒れやすいので、支柱を立てて倒れないようにします。

マメ科の植物ですが、元肥を少なくして、水はけの良い土壌であれば連作障害はあまり出ません。

気候に左右されやすいため、栽培場所と品種の相性がシビアです。何度も試して、相性の良い品種を選びましょう。

マルチシートで根元をマルチングして保護すると、生育が良くなります。

日当たり・置き場所

日当たりと、風通しの良い場所を好みます。

用土

あまり選びませんが、粘土質ではない排水の良い土を好みます。

地植えの場合は、土を耕して、前作の根の除去や土の固まりを崩しましょう。
腐葉土や堆肥を漉き込んで、水はけを良くします。堆肥は一般的な野菜の半分程度にします。肥沃な土地に作付をする場合は無肥料で問題ありません。

プランターの場合は、市販の野菜用培養土で問題ありません。根腐れ防止のため鉢底石を底に敷きます。

水やり

地植えの場合は、植え付け直後に水を与えて、その後は水やりをしなくても雨任せで大丈夫です。日照りでしおれたりしたら、水をたっぷりと与えましょう。

プランターの場合は、雨の日以外は毎日水やりをして、水を切らさないようにしましょう。

施肥

マメ科の植物で、根粒菌により空気中の窒素を肥料として取り込めるため、窒素系の肥料はほとんど不要です。リン酸とカリウム主体で与えましょう。

生長に少し不安がある場合は、花が咲き始めたら、株元にひと握り程度のボカシ肥か液肥を水で薄めて与えます。

プランターの場合は、週に1回の頻度で、水やりのジョウロなどに液肥を薄めて与えます。

花言葉

「生彩」「美しさ」など。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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