山椒 さんしょう 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

スポンサーリンク
山椒 さんしょう 野菜や果物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

山椒

さんしょう

英語: Japanese pepper ジャパニーズペッパー

Unicode: [山_0x5C71][椒_0x6912]

ミカン科サンショウ属の落葉低木。別名ハジカミ。

原産地は東アジアの日本列島や朝鮮半島といわれ、北海道から本州・四国・九州の屋久島までの日本列島と、朝鮮半島の南部、中国にも分布します。

スポンサーリンク

和名サンショウの由来は、「椒」の字には芳しい、辛味の意があり、薫り高い辛味の実であるため「山椒」の名が付けられたと考えられています。

丘陵や山地の落葉樹林などに自生し、雑木林のようなヒトの手の入った場所でも見られます。

料理に添えられる若葉は、食材として木の芽とも呼ばれます。実に独特な香りを持ち、香辛料として使われます。

落葉広葉樹の低木で、雌雄異株。樹高は約1~3mほどに育ち、樹皮は灰褐色で皮目が多く、棘や、その棘が落ちた名残のいぼ状の突起があります。

葉は互生し、奇数羽状複葉で、長さは10~15cm程度。葉縁には鈍鋸歯があり、鋸歯の凹みに油点があり、葉の裏は表に比べて白っぽく、葉を揉んで潰すと強い芳香を放ちます。

花期は晩春(4月~5月ごろ)で、枝先の葉腋に小さな黄緑色の花が多数開花し、雌花には2本の角のような雌しべが突き出します。

初秋から秋(9~10月)頃、雌株は球果が結実し、果皮は独特の芳香を放ちます。果実は1個から3個の分果に分かれて、直径は5mm程度。初め緑色で、秋に赤く熟し、裂開して中から黒い光沢が持った球形の種子が出ます。種子を落とした果実は、赤かった果皮が茶色に変化し、そのまま枝に残ります。

食べ方

若芽、若葉、花、果実、果皮を食用にします。

「木の芽」は新芽の部分で、そのまま料理に添えて、彩りと香りを楽しみます。焼き物、煮物など料理のあしらいとして、また吸い口として用いられます。木の芽を味噌と和えた「木の芽味噌」は、田楽や和え物に利用します。

花を漬けた花山椒は、料理の彩り、佃煮、当座煮などに用いられます。

未熟な果実は、「実ザンショウ」「青ザンショウ」として、茹でて昆布と共に醤油で煮付けて佃煮や、ちりめんじゃこと混ぜてちりめん山椒にして食べます。
水1Lに小さじ1杯ほどの塩を入れて沸騰させ、中火で約8分、指で押し潰せるくらいのかたさになるまで茹で、1時間ほど水にさらし(途中で水を1~2回替える)、アクを抜きます。

木材はすりこぎにします。山椒のすりこぎで味噌をすりおろすと、山椒の香りが味噌に溶け込んで、爽やかな風味になります。

食物繊維、炭水化物、マグネシウム、カルシウム、鉄、たんぱく質、カロテン、ビタミンB1,B2、サンショオール、シトネラース、ジペンテン、リモネン、ゲラニオール、フェランドレンなどが含まれています。

育て方

ミカン科の植物としては比較的耐寒性が強く、北海道でも場所により自生できます。栽培も行われていて、庭にも植えられています。

春に新芽を摘み取り利用します。青い果実は7月頃、熟した果実は9月頃に収穫します。

アゲハチョウの幼虫による食害があります。アゲハチョウの幼虫は体も大きく食欲も旺盛ですので、葉っぱを全部食べられて木が丸坊主になることもあります。
小さな樹や、鉢植えは、産卵期には、虫除けネットなどで保護しましょう。

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所を好みますが、半日陰の場所でも問題なく育ちます。夏季の日差しに弱いので、夏場は半日陰の涼しい場所に置くか、日よけをしてください。

用土

水はけが良く、腐葉土など腐植質のたっぷり入った肥沃な土が適しています。また、適湿の土壌を好みます。
植え付ける1週間ほど前に、堆肥と腐葉土をたっぷりと混ぜ込んで、元肥として油かすを入れ、よく耕しておきます。

水やり

極端な乾燥と過湿を避けます。サンショウは根の張りが浅く乾燥しやすいので、特に夏の水切れには気をつけましょう。地植えの場合は、ワラなどを株元に敷いてできるだけ乾燥させないようにします。鉢植えの場合は、土の表面が乾いていたらたっぷりと与えます。

施肥

肥料は冬の落葉期に与えます。また、葉や実を収穫すると株が弱る場合があるので、生育に応じて収穫後の夏~秋にも肥料を与えましょう。1~2月には油かすをまきます。その後も元気がなくなって来たら油かすを追肥します。

花言葉

「好意」など。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

スポンサーリンク