巨嘴座　きょしちょう座　角字で星座の名前、漢字表記

きょしちょう座

Tucana（トゥカナ）

巨嘴座　きょしちょうざ

Unicode：　[巨_0x5DE8][嘴_0x5634][座_0x5EA7]

Tuc

季節（日本）：　南天

南アメリカに生息するくちばしの大きな鳥オオハシ（巨嘴鳥）をモチーフとした星座。現代の88星座の1つ。

16世紀末に考案された新しい南天の星座で、日本からはほとんど見ることができず、南半球で見ることができます。みずへび座の近くに位置し、くちばしに当たる３等星以外は４等星という暗い星座で、五角形を押しつぶしたような形をしています。

この星座の南東部、みずへび座との境界近くに、天の川銀河の伴銀河の1つ小マゼラン雲があり、肉眼でも観測可能です。

モチーフとなったのは、中南米に生息する大きなクチバシを持つキツツキ目の鳥「オオハシ」で、主に中南米のアルゼンチン北部や、エクアドル・コスタリカ、ブラジル等の温帯の地域を中心に生息しています。

成長すると３０cm～６０cmほどに成長する大型の鳥です。羽の色は黒っぽく地味ですが、頭より巨大なくちばしが特徴的で、カラフルなため、大変目立ちます。大型化した理由は不明ですが、個体識別や警戒色、果実をとりやすくするため等諸説あります。

くちばし内には微細な血管が通っており、見た目よりも軽く、血管を通して、体内の熱を逃がし「ラジエーター」としての役割も成しているようです。

食性は草食寄りの雑食性で、果実や木の実、昆虫や小型の爬虫類などを捕食します。

性格は温厚で友好的、人にも良くなれます。飼い主に甘えたり、知能が高く、おもちゃで一緒に遊んだりできるため、人気が高く良く飼育されます。動物園などでも、人間に興味を持って近づいてきたり、餌をねだったりするので人気者です。

が、反面、臆病で警戒心が強く、ちょっとしたことでパニックを起こしたり、ストレスで倒れたりするため、注意する必要があります。

 

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.