擬宝珠 ギボシ/ギボウシ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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擬宝珠 ギボシ/ギボウシ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

擬宝珠

ギボシ/ギボウシ

英語:Plantain lily プランタンリリー

Unicode:[擬_0x64EC][宝_0x5B9D][珠_0x73E0]

 

キジカクシ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草で、東アジアに分布します。日本にはオオバギボウシなど20種ほどが、山間の湿地などに自生しています。

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花が美しく、日陰でもよく育つため、広く栽培されています。

アジアの中でも特に日本に数多くの種類が自生しています。江戸時代の日本で変異個体が多数園芸品種として固定され、これらがシーボルトらによってヨーロッパに渡り、多くの改良品種が生まれました。ギボウシは日陰でもよく育つ上に、葉色や草姿が美しいので、「ホスタ」と呼ばれ国内外に愛好家がいるほどです。ヨーロッパで品種改良された多くの園芸種が日本へと逆輸入されています。

非常にたくさんの園芸品種があります。葉のサイズや色、斑入り、花色、花のサイズなどバリエーションが豊富で、日陰の庭でもオーナメンタルプランツとして存在感を発揮します。

東北地方から中部地方の一部でウルイと呼び、西日本でもギボウシ、タキナなどの名で山菜として若芽、若葉などが食用として利用されます。栽培品の主な産地は山形県で、薄い黄緑色の若芽を出荷し、サラダ、浅漬け、油炒め、味噌和え、酢味噌和え、味噌汁、混ぜご飯、巻き寿司などに利用します。食味に癖はなく、噛むと少しぬめりがあります。

葉は平たく、多くが楕円形で、縦に筋が入ったように見える葉脈が特徴的です。

擬宝珠は「ギボシ」と読みます。寺院や橋などの欄干の飾りに使われるタマネギのような形をした装飾です。
ギボウシの名前の由来は、生長しかけの花茎の先端がこの擬宝珠に似ていたからだそうです。

花は6月~7月。梅雨の間から初夏にかけて開花します。長く真直ぐに伸びた花茎に縦に連なるように咲きます。梅雨の雨を浴びて水滴が滴ったギボウシの花も美しいものです。

花の特徴は一日花で、朝開いて夕方には萎れてしまいます。ギボウシの花は、花は下の方から順に咲いていくので、一日花ですが数日間花を楽しめます。

花色は白から紫色の涼し気な色の花を咲かせます。花色のバリエーションは、白、淡い紫、ピンクがかった淡い紫、赤紫、紫、濃い紫などです。

育て方は、半日陰を好みます。落葉樹の下や、午前中のみ日が当たるような場所が最適です。日差しが強いと葉焼けを起こします。

用土は、水はけ、保水性共に良い土壌を好みます。植え付ける際に腐葉土や堆肥をたっぷりと混ぜ込んでおきます。鉢植えの場合は市販の園芸用培土で問題なく育ちます。

水やりは、地植えのギボウシは根付いてからは水やりの必要はありません。夏の日照りが続くような時はたっぷりと与えます。鉢植えの場合は表土が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えます。

施肥は、春の芽吹き前の3月下旬から4月上旬と、花後の9月頃に緩効性肥料を施します。その他、秋に葉が枯れてきた頃、株元に腐葉土を敷き詰めると十分な栄養になります。

花言葉は「静かな人」「沈黙」「落ち着き」「沈静」「冷静」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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