栽培芹 さいばいぜり 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

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栽培芹 さいばいぜり 野菜や果物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

栽培芹

さいばいぜり

英語: Water dropwort ウオータードロップウォート

Unicode: [栽_0x683D][培_0x57F9][芹_0x82B9]

セリ科セリ属の多年草。春の七草の一つ。水田の畔道や湿地などに生え、独特の強い香りと歯触りに特徴があり、野菜として栽培もされています。

セリの語源は、若葉の成長が競り合うように背丈を伸ばし群生して見えることから、「競り(セリ)」とよばれるようになったと言われています。英名はウォーター・ドロップウォート、中国名は、水芹(スイキン)。

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栽培されたものを「栽培芹」と呼び、野生種と区別します。自生する野生のセリを「山ぜり」「野ぜり」、水田で栽培されているものを「田ぜり」、畑で栽培されるものを「畑ぜり」と称しています。

日本原産で、シベリア沿海州、サハリン、朝鮮半島、中国、台湾などの東アジアや、インドシナ半島、フィリピン、インドネシアなど東南アジアの北半球一帯と、オーストラリア大陸に渡って広く分布します。

日本では北海道、本州、四国、九州の各地に分布しており、30種ほどあるセリ科植物のなかでも、セリだけが日本全土に自生します。

湿地やあぜ道、水田や休耕田など土壌水分の多い場所や、農地の水路、小川のほとりなど細い流れがある水辺に群生する湿地性植物でもあります。

野生種から選抜したものが栽培されていて、品種分化は少ないです。

セリ栽培には多量の水が必要ですが、必要とする時期は生育後期で、一般的には収穫の1か月前くらいから水のかけ流しや深水管理を行います。あまり早くから深水にすると、セリの生育が遅れます。

食べ方

野菜としての旬は1月から3月までで、春の七草の一つであるため1月ごろであればスーパーマーケット等で束にして売られます。また、根付きのセリはきりたんぽ鍋などの具材として重宝されているので、きりたんぽや出汁とともに売られることもあります。

野菜としては緑黄色野菜に分類されていて、東洋では2000年ほど前から食用にされてきていますが、西洋では食べる習慣はあまりないようです。

寒冷地域では、冬季の緑色野菜が不足するときに、新鮮な香味野菜として和風料理には欠かせない食材で、他には、ゴマなどとの和え物、天ぷら、肉鍋の具、汁物の青み付けなどの料理に使われています。

加工品としては、塩漬け、味噌漬け、醤油漬けなどがあります。

β-カロテン、ビタミンB1・B2・C、カルシウム、鉄分、クエルセチンなどの栄養素を含み、特にカロテン、ビタミンK、葉酸などのビタミン類、カリウム、鉄、銅などのミネラル、食物繊維が豊富で、これらをバランスよく含んでいます。

胃や肝機能を整えて、利尿効果を高めて血圧上昇を抑制し、貧血予防に、血液中の老廃物やコレステロールを排出する効果が高く、生活習慣病の予防効果に役立つ食材だといわれています。

育て方

多年草のため毎年収穫できる、育てやすい野菜です。

種の発芽率が悪いため、苗から育てることが多いようです。スーパーで売っている根がついているセリを植えてもよく育ちます。

耐寒性は強く、耐暑性はやや弱いです。10 ℃以下になると生長が鈍ります。

日当たり・置き場所

日当たりの良い環境を好みますが、半日陰でも問題なく育ちます。

用土

肥沃な土壌を好みます。腐葉土や堆肥、元肥を施し、しっかり耕運しておきます。
湿地性植物なので、田んぼや池のほとりでも育てることが可能です。

水やり

乾燥には弱いので、水やりは土が乾かないようにたっぷりと与えましょう。水辺に生える草なので、びしょびしょになっても問題ありませんが、プランター栽培などの場合は、たまり水が腐らないように、頻繁に換えましょう。

施肥

元肥重視で特に追肥は必要ありませんが、葉が黄色くなったり草勢が落ちているときに追肥をしましょう。緩効性化成肥料や液肥で問題ありません。

多年草ですので、適切に施肥を行うと、継続して収穫できます。収穫した後もお礼肥を上げましょう。

花言葉

「清廉で高潔」「貧しくても高潔」など。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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