椎茸 しいたけ 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

椎茸
しいたけ
英語: Shiitake シイタケ
Unicode: [椎_0x690E][茸_0x8338]
ハラタケ目キシメジ科の茸。原産地は中国、日本。東アジアで食用菌として栽培されるほか、東南アジアの高山帯やニュージーランドにも分布します。
和名のシイタケは、特にシイ(椎)の倒木などに発生したことから。
旨み成分が豊富に含まれていて、特に干した椎茸は出汁として適しているため、精進料理に欠かせない食材とされています。もちろん、一般の食卓に上る機会も多く、数あるキノコの中でも知名度、人気ともに最も高いものの一つになっています。
自然界では、主にクヌギやシイ、コナラ、ミズナラ、クリ、カシなどの広葉樹の枯れ木に春と秋に発生し、まれに、スギなどの針葉樹にも発生します。枯れ木の側面に出ることも多く、その場合には柄は大きく曲がります。
短い円柱形の柄の先に、開く傘の径は4~10cmで、初めのうちはまんじゅう型で、後に開いて平らになります。
傘の表面は茶褐色で綿毛状の鱗片があり、裏面は白色で、細かい襞があり、子実体の発生時期は初夏と秋で、適温は10~25℃と幅があり、菌株によって異なります。
姿、傘の厚さ、色の違いは、発生状況や季節によることが多く、特に冬のものは冬子(どんこ)とよばれ、肉厚で傘のひだも綺麗に入ります。
かつては秋の味覚の代表格でしたが、菌床栽培や水耕栽培などによる人工栽培が確立して、通年流通しています。がしかし、菌床栽培や水耕栽培のものはどうしても天然物や原木栽培に比べると味が落ちるようです。
食べ方
じっくり加熱することで、シイタケ特有の旨味が出て、和風、洋風、中華料理ともに万能で、香りや旨味、風味や歯ざわりを生かして、様々な料理に使われます。
遠火で炙り焼きにしたり、鍋料理、スープ、茶碗蒸し、うどん、巻き寿司などに入れたり、炒め物、天ぷらなどにして食べます。
干し椎茸は、シイタケを天日、または電気などの乾燥機械を使って乾燥させた食品であり、濃厚な旨味と出汁を生かして、煮物や佃煮、ご飯もの、点心、スープにしたりします。
人工栽培が確立されていない時代では、干し椎茸が貴重で、高級食材として高額で取引され、皇室や貴族に献上されたり、海外(主に中国)に輸出されたりもしました。
栄養価としては、炭水化物、ビタミンB群、免疫細胞を活性化させるレンナチンなどが含まれ、特に食物繊維やミネラルは豊富で、低カロリー。
エスゴステリンという成分が含まれており、これが日光に含まれる紫外線に当たり、体内に入ることでビタミンDへと変化するため、天日で乾燥された干し椎茸は、ビタミンDの摂取に最適です。
育て方
原木栽培は、ほだ木や種菌の扱いが大変で、様々な工程が必要なため、家庭で育てる場合は、菌床栽培から始めると良いでしょう。市販の栽培キットを使えば家庭で簡単に育てることができます。
菌床を付属のトレーにセットして、霧吹きで水をかけ(霧吹きがない場合は水道の蛇口から直接)、乾燥を防ぐため箱に再度入れ、ビニール袋をかけて乾燥を防ぎます。
詳細は、栽培キットの説明書を良く読んでください。
日当たり・置き場所
暗くて、適度に湿度があり、涼しい場所に置きます。温度が10~25度が理想です。
用土
菌床のおがくずがそのまま用土になります。
水やり
乾燥させないことが大切。
水やりは1日3回を目安に、霧吹きでたっぷり水をかけます。
トレーにも常に半分の高さまで水が入っているように注意しましょう。
施肥
菌床のおがくずがそのまま肥料になります。
花言葉
「疑い」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.