榛 ハシバミ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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榛 ハシバミ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

ハシバミ

英語:Asian Hazel アジアンヘーゼル

Unicode:[榛_0x699B]

ブナ目カバノキ科ハシバミ属の落葉低木で、高さは2~3m、高いものでも5mほどです。

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ロシア沿海地方から東アジア北東部の全域、ウスリー川流域(ロシア沿海地方)、および、アムール川流域(中国東北部を含む)から中国陝西省にかけての地域、朝鮮半島に分布し、北半球の温暖な地域に15~20種あるとされています。日本に自生しているのはこのうちハシバミとツノハシバミです。九州から北海道と幅広い地域の山間部に分布しています。

樹皮は薄い茶色で、硬く曲がりやすいという特徴を持っています。

葉は、丸みが強い卵型で、先端がとがっており、やや明るい緑色で互生し、葉の表面はザラザラしていて縁には浅いギザギザがあり、大きさは5~12cm程度です。葉に皺が目立つことから「葉皺み(はしわみ)」と呼ばれ、それが転訛して「ハシバミ」になったといわれています。

開花時期は3月~4月です。小さな花の集合体が穂のように枝から垂れ下がる、尾状花序で、黄色い花を咲かせます。

イギリスでは木材として重宝されています。硬い性質を活かし、杖やステッキ、柵の材料に使われています。
ギリシア神話や北欧神話にも登場するほど、ヨーロッパでは古くからなじみのある樹木で神聖な木ととらえられています。

ギリシア神話においては、オリンポスの十二神のひとり、ヘルメスが持っている杖がハシバミでできています。なおハシバミの杖は、ハリーポッターにも登場しており魔法を発動する触媒として表現されています。

実は茶色いどんぐりで、食べることができます。世界的に流通しているヘーゼルナッツは本種の同属異種にあたるヨーロッパ原産のセイヨウハシバミの実を指します。栄養豊富なハシバミの実は、古くから人々の貴重な食糧として重宝されてきており、アーモンドやカシューナッツと並んで世界三大ナッツのひとつに数えられています。

ヘーゼルナッツのペーストとチョコレートを混ぜ合わせた「ヌテラ」というスプレッドが人気です。

日本においては、奈良時代や平安時代にはハシバミの実を食用として利用していたといわれています。また日本では過去にはセイヨウハシバミの栽培普及が試みられたこともありますが、種子をつけるまでの期間が長いなどの理由から、普及しませんでした。

育て方は、日なた~半日陰の、水はけの良い環境が適しています。強い乾燥を嫌い、強い日差しが株元まで差し込むような環境では、乾燥しすぎるので注意してください。若木のうちは、株元をワラや腐葉土で覆ったり、成長したら日陰向きの植物を根元に下草として植えるなどの対策をします。
耐寒性は高く、特に冬ごもり対策の必要はありません。
根を張りブッシュ状に育つので、鉢植え向きの植物ではありません。

用土は、特に選びませんが、植え付ける際は、たい肥や腐葉土、化成肥料を土にすきこんでください。

水やりは、夏場に乾燥が続くようなら、与えましょう。株が若いうちは、株元をワラや腐葉土で覆い、強い乾燥を防ぎます。

施肥は、あまり多くの肥料を必要とする植物ではありませんが、やせ地の場合は、2月~3月頃、株の周辺に堆肥や有機肥料を埋め込みます。

花言葉は「仲直り」「調和」「一致」「和解」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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