水芭蕉 ミズバショウ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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水芭蕉 ミズバショウ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

水芭蕉

ミズバショウ

英語:Skunk cabbage スカンクキャベツ

Unicode: [水_0x6C34][芭_0x82AD][蕉_0x8549]

サトイモ科ミズバショウ属の多年草で、北海道と中部地方以北の本州の日本海側に分布し、山地帯から亜高山帯の湿原や林下の湿地に自生しています。兵庫県養父市の加保坂峠にも隔離分布しています。その他、シベリア東部、サハリン、千島列島、カムチャツカ半島にも分布しています。
和名の「水芭蕉」は、芭蕉布の材料である「イトバショウ」の葉に似ていることに由来します。

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開花時期は低地では4月~5月、高地では5月~7月。発芽直後の葉間中央から、純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞を開き、これが白い花に見えますが、仏炎苞は葉の変形したもので、仏炎苞の中央にある円柱状の部分が、小さな花が多数集まった花序となります。
葉は花の後に、根出状に出て立ち上がり、長さ80cm幅30cmに達します。

尾瀬などの湿原の群生地は観光資源としても利用されています。
夏の季語として歳時記に掲載されています。「夏の思い出」(作詞:江間章子、作曲:中田喜直)で「夏が来れば思い出す」歌われています。夏の花のイメージが強いですが、場所によっては春に咲きます。
「夏の思い出」では「水芭蕉が匂っている」と情緒豊かに歌われていますが、実際にはかすかに匂うだけで、人によっては香しく感じたり、悪臭に感じたりと多様なようです。英語名はスカンクキャベツなので、アメリカ人には悪臭に感じるのでしょう。

葉などの汁には、シュウ酸カルシウムが含まれ、肌に付くとかゆみや水ぶくれを起こすことがあります。
根茎にはアルカロイドが含まれ、食べると吐き気や脈拍の低下、呼吸困難や心臓麻痺を引き起こす危険があります。

育て方は、湿地など、ジメジメした涼しい水辺を好みます。乾燥する環境を避け、あまり日が当たらない日陰が多い場所で育てましょう。ただし、育つためにはある程度の日光の量も必要であるため、植える場所が難しくもあります。
用土は、保湿力がある田んぼの土をおすすめします。また、一般的な土に保水性のある水苔を使用すると効果があります。

湿原や沼地などに咲くので、一年中水に浸っていることが条件です。自宅で育てる場合は、池の畔や水鉢、湿った用土などで育てましょう。必要な水の量は、土が水に浸る程度が目安です。
鮮度の良い水であることも重要なので、流水を使用したり、こまめに水を替えましょう。最適な水温は20~28℃です。

施肥は、緩効性のある化成肥料や、発酵した油粕などが最適です。3~6週間ごとに1度、3月~9月までの間に与えましょう。

花言葉は「美しい思い出」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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