無花果 いちじく 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

スポンサーリンク
無花果 いちじく 野菜や果物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

無花果

いちじく

英語: Fig フィグ

Unicode: [無_0x7121][花_0x82B1][果_0x679C]

クワ科イチジク属の落葉高木、またはその果実のこと。

西アジア原産で、古くから食用にされているため、果樹として世界中で広く栽培されています。

スポンサーリンク

ブドウとともに紀元前から栽培されていた果物で、エジプトのピラミッドなどの壁画に表わされたり、聖書に登場するなど有名な果物です。

小さな花が多数入った花嚢をつけ、雌雄異株で、雌株の花嚢が果嚢になり、これがいわゆるイチジクの果実とよばれており、古くから食用にされています。「南蛮柿」などの別名も。

「無花果」の字は、花を咲かせずに実をつけるように見えることに由来し、中国で名付けられた漢語で、日本語ではこれに「イチジク」という熟字訓を与えています。

落葉広葉樹の小高木。樹高3~5mほどですが、条件が良ければ高さ20メートル、幹径1メートル以上にもなります。

樹皮は灰色で皮目があり、ほぼ滑らかで、年を経てもあまり変わらず、枝は横に広がり、一年枝は太く、紫褐色や緑褐色で短い毛があります。

イチジクの葉は互生する単葉で、3~5裂する大型の掌状で、肉質、裏面には毛が密生します。葉や枝を傷つけると白い乳液が出て、ベトベトします。

開花時期は、5月~7月頃。イチジクの花は、葉腋に「花のう」と呼ばれる倒卵状球形になる果実のようなものが付き、その中に花を咲かせますので、花は見えません。

イチジクの花のうは、果実(果のう)になります。径4cm~8cm程の球形で、熟すと光沢のある褐色になります。

庭でイチジクが育つと、家人が病気になると言われていますが、これは、イチジクが湿気を好み、湿った場所でよく育つためで、このような環境に長期間人が住むと、リュウマチや気管支炎などに罹患する人がいるため、このような言い伝えが生じたと思われます。

 

食べ方

イチジクの実は、成熟する時期が年に2回あり、前年に着生した幼果が越冬して7月頃に熟したものを「夏果」と呼び、新梢に着生し、その年の10月頃に熟したものを「秋果」と呼びます。

豊かな甘味と、とろっとした食感が特徴で、生食の他、、パン、ケーキ、ビスケットなどに練りこんだり、タルト、ドライフルーツ、ジャムなどにして食べます。

栄養豊富で、食物繊維(不溶性と水溶性の両方)、ビタミン類、カリウム、カルシウム、鉄分などの栄養素が含まれており「不老不死の果実」と呼ばれています。

育て方

温暖な気候を好む樹木で、栽培適地はミカンが栽培できる場所と共通となります。関東以南が適していますが、品種によって耐寒性が異なり、耐寒性の強いものは寒冷地でも栽培可能です。

苗の植え付けは落葉期の12月~翌3月頃が適期です。植え付ける際は、根切りを行い、浅植えに植えましょう。

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所を好みます。日当たりが悪いと果実が熟さないので注意してください。果実の陰になるものは取り除きましょう

用土

水はけ、水もちのよい土を好みます。また、酸性土壌より、中性・弱アルカリ性の土壌を好みます。

植え付ける場所には、腐葉土と堆肥を混ぜ込んで、水はけ、水もちを良くし、苦土石灰を1週間前頃に混ぜておきます。

鉢植えの場合は、市販の花の培養土や、赤玉土に腐葉土を混ぜたものを使います。

水やり

水を好む植物で、やや湿った場所を好みます。葉が大きいため乾燥しやすく、乾燥すると株が弱ってしまい、落果してしまいます。たっぷりと水やりをしましょう。

庭植えの場合は、根付いてからは降雨でも問題ありませんが、夏場など乾燥が続くようであれば水やりをしましょう。また、乾燥対策として根本に腐葉土やワラを敷いてマルチングしましょう。

鉢植えの場合は、土が乾燥したら鉢底から水が染み出すくらいにたっぷりと水やりをしましょう。夏場など乾燥が続くようであれば、朝と夕方の1日2回、水やりをしましょう。

施肥

肥料は与えなくても育ちますが、収穫するための果実をしっかりと育てる場合は肥料を与えましょう。元肥として、11月~翌1月頃に腐葉土や堆肥を株元にすき込みましょう。

追肥として、6月~9月頃に緩効性化成肥料を与えましょう。また、苦土石灰や牡蠣殻などを年1回、株元にすき込んで、アルカリ性土壌にしましょう。

花言葉

「子宝に恵まれる」「実りある恋」「裕福」「多産」など。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

スポンサーリンク