犲 ヤマイヌ 角字で哺乳類の名前、漢字表記

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犲 ヤマイヌ 哺乳類の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する動物についても簡単に解説しています。

ヤマイヌ

英語:Wild dog ワイルドドッグ

Unicode:[犲_0x72B2]

ヤマイヌ(豺・犲・山犬)は、特定の生物の名前ではなく、以下のような意味があります。

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・ニホンオオカミの明治時代までの呼び名。
・野犬。野生の、または野生化したイエイヌ。
・イエイヌ以外のイヌ亜科の動物のこと。英語のwild dogの直訳。
・ドールのこと。中国語で「サイ(豺)」と呼び、ヤマイヌと訳されます。
・日本の妖怪・送り犬の別称

ニホンオオカミは、食肉目イヌ科イヌ科イヌ属に属するオオカミの絶滅亜種。

19世紀までは日本の本州、四国、九州に広く分布していました。

体長95~114cm、尾長約30cm、肩高約55cm、体重推定15kgで、他の地域のオオカミよりも小さく、中型日本犬ほどです。

犬より脚は長く、脚力も強かったとされ、尾は背側に湾曲し、先が丸まっています。吻は短く、日本犬のような段はありません。耳が短いのも特徴の一つ。

周囲の環境に溶け込みやすいよう、夏と冬で毛色が変化しました。

古来、日本では、農作物を食い荒らす野生動物を食べるニホンオオカミが神聖視され、魔除けや憑き物落とし、獣害除けなどの霊験をもつ狼信仰が存在しました。

ところが、明治になると、食肉用に飼育される家畜が増え、家畜を襲うニホンオオカミは逆に害獣扱いされ、駆除されるようになりました。

また、西洋犬の導入に伴い、流行した狂犬病やジステンパーなどの家畜伝染病に罹患したり、開発による餌資源の減少や生息地の分断などの要因が複合して絶滅したと考えられています。

ニホンオオカミが絶滅したことにより、天敵がいなくなったイノシシ、ニホンジカ、ニホンザルなどの野生動物が大繁殖することとなり、農作物に留まらず森林や生態系にまで大きな被害を与えるようになりました。

ドールは、食肉目イヌ科ドール属に分類される食肉獣。ドール属は本種のみ。別名アカオオカミ。

インド、インドネシア(ジャワ島、スマトラ島)、カンボジア、タイ王国、中華人民共和国、ネパール、バングラデシュ、ブータン、マレーシア(マレー半島)、ミャンマー、ラオスに生息します。

体長75~113cm。尾長28~50cm。肩高42~55セcm。体重オス15~20kg、メス10~17kg。

背面は主に赤褐色、腹、四肢の内側は淡褐色や黄白色。尾の先端は黒い個体が多いですが、白い個体もいます。

鼻面は短いです。

乾燥林、湿潤林、常緑樹林、広葉落葉樹林、針葉樹林、混在林など様々な森林のほか、ステップにも生息します。

朝や夕方に活発に活動するほか、夜間に活動する事もあります。

5~12頭(または20~40頭)からなる、メスが多い家族群を基にした群れを形成し生活します。

非常に統制のとれた群れで狩りを行います。

狩りを始める前や狩りが失敗した時は、互いに鳴き声をあげ、群れを集結させます。

また、茂みの中で横一列に隊列を組んで、獲物を探しつつ追い立て、他の個体が開けた場所で待ち伏せます。

肉食で、シカ類、レイヨウ類も含むウシ類、イノシシなどを食べ、齧歯類や爬虫類、昆虫、果実なども食べます。他の動物が狩った動物の死骸も食べます。

大型の獲物は、背後から腹や尻のような柔らかい場所に噛みつき、内臓を引き裂いて倒します。群れでトラやヒョウなどから獲物を奪う事もあります。

中国では、獰猛さや、獲物の残忍な殺し方から、かつては大変恐れられていたため、「サイロウ(豺狼)」が荒野で出会う最も恐ろしいもののたとえとされていました。

道路建設、ダム建設、農地開発、放牧などによる生息地の破壊、狩猟による獲物の減少、害獣としての駆除などにより、生息数は減少していて、現在はワシントン条約で保護されています。

「送り犬(おくりいぬ)」は、日本の妖怪の一種。

夜中に山道を歩くと後ろからぴたりとついてくる犬の妖怪で、もし何かの拍子で転んでしまうとたちまち食い殺されてしまいますが、少し休憩をとる振りをすれば襲いかかってこず、「守ってください」とお願いすると、家まで送ってくれて、山中の獣の害や追い剥ぎ、夜盗から守ってくれるそうです。

無事に山道を抜けることが出来たら「さよなら」とか「お見送りありがとう」と一言声掛けて、持っている食べ物をお礼にあげたり、履き物を片方あげると、山に帰るといわれています。

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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