狼 オオカミ 角字で哺乳類の名前、漢字表記

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狼 オオカミ 哺乳類の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する動物についても簡単に解説しています。

オオカミ

英語:Wolf ウルフ

Unicode:[狼_0x72FC]

イヌ属の哺乳類。ユーラシア大陸と北アメリカに生息する大型の哺乳動物で、ハイイロオオカミ、タイリクオオカミとも呼ばれ30以上の亜種が認識されています。

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他のイヌ科の動物とは、耳やマズルがあまり尖っていないこと、胴体が短く、尾が長いことで区別されます。

現存するイヌ科の動物の中で最大の動物ですが、コヨーテやゴールデンジャッカルなどの小型のイヌ科動物とは近縁で、生殖能力のある交配種を生むこともできます。

主に肉食性で、シカ、イノシシ、ヒツジやヤギ、バイソンなどの有蹄類、ウサギや齧歯類などの小動物を狩ります。餌が少ないと人間の生活圏で家畜や残飯を食べたりします。

カナダでは、サケを捕食していることが糞サンプルで判明しているほか、サケが遡上しない場所では海岸付近の甲殻類や魚卵、漂着したクジラの死骸などを食べているという研究結果があります。

人間との交流の歴史が長く、ほとんどの牧畜社会では家畜を襲うことから、嫌悪され狩られてきましたが、逆に一部の農耕社会や狩猟採集社会では、作物に危害を加えるシカやイノシシを捕食することから神の使いとされたり、尊敬されてきました。

またオオカミは、家畜やペットである犬の祖先とも言われています。

オオカミに対する恐怖心は多くの人間社会に存在していますが、元々は臆病な動物で、積極的に人間を攻撃することはありません。記録されている人間への襲撃の大半は、狂犬病に罹患した個体によるものとされています。

西洋には人狼(ワーウルフ)というモンスターの伝説があります。人間に化けて社会に紛れ込み、人を襲うというもので、これは、狂犬病のオオカミにかみつかれて、感染、発症した人間が、狂ったように人にかみついたり、襲ったりする症状を見て、生まれた伝説と思われます。

狂犬病に感染すると、強い光を嫌がったり、水を恐れたりするため、同様に光や水を恐れる吸血鬼と混同されることがあり、オオカミや人狼は吸血鬼の使いや、吸血鬼が変身したものという迷信も生まれました。

大きさは種や地域によって異なり、体胴長100~160cm、肩までの体高60~90cm、体重は25~50kg。大きい個体では50kgを超えるものもいますが、54キロを超えるのは稀とされています。

走行の持続力が高く、最高速度の時速70kmなら20分間、時速30km前後なら7時間以上獲物を追い回す事ができます。

飼育下での平均寿命は15年ほどで、動物園で20年生きた記録があります。野生では、他の動物と同様に幼齢時の死亡率が高く、成熟個体は5~10年ほど、時には10年以上生きる個体もいます。

雌雄のペアを中心とした平均4~8頭ほどの社会的な群れ(ウルフパック 群狼)を形成し、それぞれ縄張りを持ち、広さは食物量に影響され、100~1,000平方kmに及びます。

ボディランゲージ、表情、遠吠えなどで群れの内外とコミュニケーションを取ります。遠吠えは、群れの仲間との連絡、狩りの前触れ、縄張りの主張などの目的で行われ、吠え方が異なるといわれ、合唱のように共同でおこなうこともあります。

日本固有のオオカミで、本州・四国・九州に分布していたものは、ニホンオオカミと呼ばれ、大きさは中型の日本犬ぐらいです。

明治時代までは、作物に危害を加えるシカやイノシシを捕食することから神の使いとされ、五穀豊穣、獣害よけ、火難・盗賊よけ、憑き物落としなどの御利益があるとされていました。

明治以降は、家畜を襲う害獣として懸賞金まで懸けられた徹底的な駆除や、狂犬病やジステンパーの拡大などの複合的な原因によって絶滅したと思われています。

北海道および樺太・千島に生息した大型の亜種は、エゾオオカミと呼ばれ、大きさはシェパードほどで、褐色の毛色だったとされています。

アイヌではエゾオオカミを「狩りをする神(オンルプシカムイ)」「ウォーと吠える神(ウォセカムイ)」「大きな口の神(ホロケウカムイ)」と呼び、いたずらもしますが、英雄を助けたりもする神として、敬われていました。

明治以降、入植者により毛皮や肉目的の狩猟で獲物のエゾシカが一時激減し、牛馬などの家畜を襲って害獣とされ、懸賞金まで懸けられた徹底的な駆除により数が激減し、ジステンパーなど病気の影響や大雪によるエゾシカ大量死が重なった結果、1900年(明治33年)頃に絶滅したと見られています。

オオカミを駆逐し、絶滅させてしまった地域では、絶滅の後、天敵を失った大型の草食動物が異常に増加し、地域の植物が食べ尽くされたことによって森林が消滅し、逆に大量の草食動物が餓死し、既存の生態系が壊滅する事例があります。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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