粟 アワ 角字で花と植物の名前、漢字表記

粟
アワ
英語:Foxtail millet フォックステールメリット
Unicode:[粟_0x7C9F]
イネ科エノコログサ属の多年草で雑穀類。アジア原産で、ユーラシア大陸全域で古くから栽培され近世まで重要な位置を占めていた穀物です。
草丈は150cm前後で、穂は黄色に熟してたれさがります。寒冷地の春アワと、温暖地の夏アワに生態が分かれています。温暖で乾燥した風土を好み、生育期間が3~5ヶ月と短いために、高地や高緯度地でも栽培されています。
日本でも縄文時代の遺跡から、アワらしい遺物が発掘されています。卑弥呼の時代の主食はアワと米だったという記録もあります。徳島県が「阿波(アワ)の国」と呼ばれるように、高温・乾燥を好むアワは、西日本で特に多く作られていました。
アワは、ヒエ・麦・豆(ダイズ、アズキ)・イネと並んで、神代史上にも記録されている日本古来の五穀とされています。新嘗祭の供物としても米とともにアワが用いられ、古くから、ヒエとともに、重要な食料作物でした。
日常のごはんとして食べられていたのはうるちアワが主体で、もちアワの料理は、餅や団子、おこわなど神聖な行事食でした。しかし、米の普及とともにウルチ種の需要は減り、現在栽培されているのは、ほとんどがモチ種です。
中国では紀元前2700年頃にはアワの栽培が行われていたとされ、古代中国の草本書『食物本草』によれば、「味は塩辛く、性質は少し寒で毒はない。肝臓の働きを良くし、脾臓や胃の熱を去り、気を増す。」とあります。
フィンチ系の小鳥が好んで食べます。小鳥の餌に多く配合されています。
育て方は、排水のよい肥沃な土地を好み、湿地を嫌います。品種によっては、痩せ地に適したものもあります。根の張りは浅いのですが、乾燥には強いので、山間の畑など、水が確保しづらい場所でも一定の収穫量が見込めます。
エノコログサと近縁種で、交配します。品種を保存したい場合は、エノコログサを避けましょう。
用土は、肥沃な土壌を好みます。地力の消耗が激しいので、堆肥や肥料を使うことは欠かせません。
水やりは、乾燥に強いので、降雨で問題ありません。プランター等で育てる場合は、表土が乾いたら、鉢底の穴から流れるくらいたっぷりと与えます。
施肥は、植え付ける際に、完熟した有機質肥料(植物性のボカシ肥料など)をたっぷりと混ぜ込んでおきます。
雀が好んで食べます。一粒残らず食べられてしまうこともあるようなので、テグスや防鳥網などで必ず対策をしてください。
花言葉は「生命力」「調和」「 まとわりつく愛」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.