紫蘇 しそ 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

紫蘇
しそ
英語: Japanese basil ジャパニーズバジル
Unicode: [紫_0x7D2B][蘇_0x8607]
シソ科シソ属の芳香性の一年生草。
シソはヒマラヤやミャンマー、中国南部などが原産で、独得の清涼感のある芳香を持ち、葉、実、花は食用になり、ハーブ、薬草として用いられたため、各地で広く栽培されています。
食用にする葉の色により赤ジソと、その変種の青ジソがあり、大葉は青ジソの別名です。
中国名では「紫蘇」で、和名の「シソ」は漢名の読みに由来します。蟹を食べて食中毒になり死にかけた子供に、紫のシソの葉を食べさせたところ蘇ったため、この草を「紫蘇」と呼ぶようになったと伝えられています。漢字の「紫蘇」は、本来赤ジソのことで、青ジソはその変種です。芳香の異なるエゴマは近縁種で、互いに交雑しやすいです。
日本には中国から伝わったとされ、縄文時代の遺跡からもシソの種実が出土しているものの、本格的な栽培が始められたのは平安時代とされています。
一年草で、茎は四角形で直立し、高さ1m程に成長します。
葉は対生に付き、長い柄があり、広卵形で先端は尖り、縁には鋸歯があって緑色または赤みを帯びます。品種によっては葉が縮れる場合もあります。
花期は晩夏のころで、花穂が次々と開花し、花序は総状花序で、白から紫色の花が多数咲きます。
花期が終わると、小さな実をたくさんつけます。
食べ方
通常、食用にするのは青ジソと赤ジソで、青ジソは「大葉」の名でも知られています。
特有の香りと辛味を持った、和風ハーブの代表格とされ、葉はもとより、若芽、花穂、実も食用にされ、主に刺身や麺類、手巻き寿司、冷奴などの料理の香味付けや彩りなどの添え物、魚の臭み消しなどに使われるほか、天ぷら、漬物、サラダ、混ぜご飯、ジュースなどにも使用されます。
特に赤ジソジュースはアントシアニンが豊富で、疲れ目や視力の向上、アレルギー予防効果や、美肌、整腸・デトックス、疲労回復、食欲増進、ダイエットに効果があるとされています。
梅干しを漬ける際に、赤ジソを使って、色味や風味をつけます。
防腐作用や殺菌作用があることが知られています。
野菜としての旬としては、青ジソは夏から秋(7~10月)、赤ジソは初夏(6~7月)とされます。
育て方
一度育つとたくさんの葉が茂り、収穫してもわき芽から次々と葉が生えてきます。一度植えると、こぼれ種で毎年出てきて、畑のふちや庭で見られたり、撒いた記憶もない場所から生えてきたりもします。
他のシソ科の植物と交配しやすいです。こぼれ種から育った場合は、親の特性を失ってしまうこともあります。
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。日当たりが強すぎると葉が堅くなるので、注意しましょう。
用土
やや湿り気のある土壌を好みます。
植え付ける2週間前位に石灰を入れ耕します。その後1週間前位に堆肥と元肥を入れ土になじませます。
プランター栽培の場合は、野菜用の培養土を使うと便利です。
植え付けた後は、表面が乾かないように腐葉土などを敷いておきます。
水やり
乾燥するとしおれ、葉が傷む原因になりますので水切れに注意しましょう。
基本的には降雨に任せて問題ありませんが、日照りが続いた場合は水やりが必要です。
プランター栽培の場合は、鉢の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
施肥
有機質が不足すると、香りが弱くなることがあります。緩効性有機肥料を追肥で与えます。
2週間に一度くらい様子を見ながら与えましょう。肥料が切れると葉が硬く香りが弱くなります。
花言葉
「力が蘇る」「善良な家風」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.