苦参　クララ　角字で花と植物の名前、漢字表記

苦参

クララ

英語：Shrubby sophora　シュラビーソフォラ

Unicode：［苦_0x82E6］［参_0x53C2］

マメ科クララ属の多年草で、中国原産。日本では本州以南の各地に分布し、日当たりの良い草原、山野の道ばた、土手、河原などに大株になって自生しています。

和名は、根をかじると目がクラクラするほど苦いことから名づけられました。また別名をクサエンジュともいいますが、これは中国原産でつぼみを薬用とし、街路樹として植栽されている同じ仲間のエンジュの葉によく似ていることから名付けられました。

高さ80～150cmの多年草で、茎は枝分かれし、基部が木質化し、茎には褐色の短い毛が生えます。

葉は長さ15～25cmの奇数羽状複葉で、互生し、15～41枚の小葉からなります。小葉は長さ2～4cm、幅0.7～1.5cmの長楕円形～狭卵形で、両面に毛が生えます。葉柄と花柄にも褐色の短い毛が生えます。

根は、直根でつむ状に肥大して塊根（かいこん）になります。

全草に残存性の苦味と異臭があります。根または、外の皮を除いて乾燥したものは、苦参（くじん）という生薬になり、日本薬局方に収録されています。

全草有毒で、根の部分が特に毒性が強いので摂取しないでください。根は薬用として利用され、ルピナンアルカロイドのマトリンが薬効の元ですが、薬理作用が激しく、量を間違えると大脳の麻痺や呼吸困難で死に至ることもあります。

育て方は、日当たりと風通しが良い湿り気のある場所を好みます。丈夫で多少の悪環境でも育ちます。

用土は、土質を選ばず良く育ちます。鉢植えの場合は、赤玉土小粒7：腐葉土3などを混ぜたものか、市販の草花用培土を使用してください。

水やりは、乾燥には比較的強いので地植えの場合は降雨のみで問題ありません。鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと与えます。真夏は水切れに注意してください。冬は水やりの回数を減らして、乾燥気味にしてください。

施肥は、植え付け時に緩効性固形肥料を混ぜ込んでください。追肥は生育期間中に緩効性化成肥料を置肥します。窒素分を多く与えると、つるばかり伸びて花付きが悪くなります。

花言葉は「個性的な」です。

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.