苧環 オダマキ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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苧環 オダマキ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

苧環

オダマキ

英語:Columbine コーラムバイン

Unicode: [苧_0x82E7][環_0x74B0]

キンポウゲ科の宿根性植物で、日本、アジア、ヨーロッパに約70種自生し、日本のものは山野草として愛好される一方、外国産は品種改良が行われ、園芸植物として広く市場に出回っています。

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日本にはヤマオダマキ、ミヤマオダマキの2種が山地から高山にかけて分布し、ミヤマオダマキは山野草として栽培されます。

オダマキは漢字で苧環と書きますが、機織りの際につかう苧環という糸玉に由来します。苧環はカラムシ(苧)、アサ(麻)、コウゾ(楮)の繊維を糸にしたときに丸めておくもので、丸みのある花の形を中が中空の苧環に連想して名付けられました。オダマキから繊維が採れるわけではありません。

根出葉は普通2回3出複葉で細かく分かれ、先端には丸っこい小葉が付きます。茎が高く伸びるものでは、やや小型の茎葉が出ます。

オダマキは古くから栽培されている多年草で、春から初夏に、直径3cmほどの青紫色で、花弁の先が白色を帯びた、俯くような独特の形の花を咲かせます。
日本に自生するミヤマオダマキは、本州中部の高山地帯から北部に分布し、ヤマオダマキは北海道から九州の山野に自生します。

セイヨウオダマキと呼ばれている品種は、北ヨーロッパ原産の交配種で、花色も紫の他に、ピンク、白、黄色など花色が豊富です。咲き方も一重咲きから八重咲きや、茎の先に複数輪花を咲かせるタイプまでバリエーション豊富です。

花は美しいですが、全草が有毒で、 皮膚に汁が付着すれば、皮膚炎(水疱)、食べると胃腸炎、心臓麻痺などの症状があるため、十分に注意してください。

育て方は、基本的には日当たりと風通しの良い場所を好みますが、夏の直射日光は葉焼けの原因となります。夏場は、日の当たるベランダなどは避け、明るい日陰へ移動させるようにします。

冬になると地上部が姿を消して、根のみで冬を越します。凍結すると根が傷みますので、寒冷地では土の上に腐葉土や敷きわらなどをマルチングして防寒対策をしましょう。土が凍らなければ、防寒は不要です。

用土は、砂が多くある場所や岩場などに自生しますので、川砂または軽石及び腐葉土を多く土に混ぜておきます。

日本原産の品種では、市販の山野草用の培土か、赤玉土小粒または日向土6:腐葉土を4で混ぜ合わせて使います。

西洋品種は、赤玉土小粒7:腐葉土3の割合か、赤玉土小粒3:鹿沼土小粒3:軽石3で混合したものをつかいます。

水やりは、地植えの場合は、降雨のみで問題ありません。夏に日照り続きの日が多く、乾燥が目立つときはたっぷりと与えます。鉢植えの場合は、表土が乾いていたら、たっぷりと与えます。冬場でも、表土が乾いているときには与えます。

施肥は、植え付けるときに緩効性化成肥料を混ぜるようにしてください。肥料には、リン酸とカリウムが多く含まれているものを使用します。追肥は、5~9月に1週間~10日に一度、通常濃度の液肥を施してください。

花言葉は「あの方が気がかり」「愚か」。紫は「勝利への決意」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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