萱草 カンゾウ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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萱草 カンゾウ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

萱草

カンゾウ

英語:Daylily デイリリー

Unicode:[萱_0x8431][草_0x8349]

マメ科の多年草で、地中海地方、小アジア、ロシア南部、中央アジア、中国北部、北アメリカなどに自生し、18種が知られています。

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薬用植物であり、根や根茎を乾燥させたものを生薬として用います。日本薬局方によるとウラルカンゾウおよびスペインカンゾウが基原植物とされています。

足のつり・こむら返りの漢方薬でよく知られる芍薬甘草湯はじめあらゆる漢方薬に用いられ、抗炎症、鎮痙、去痰作用などの効能があるとされています。

葉の部分にもポリフェノールやフラボノイドが含まれていることが分かり、ヘアケア、スキンケアにも有用であると注目されています。

甘草という名前だけに味は甘く、薬用としてだけでなく甘味料として、また化粧品としても有用のため世界中でその需要が高まっています。

西洋でも有用性が注目され、ヴュルツブルク大学の薬用植物学史の専門家ヨハネス・メイヤー教授は「カンゾウは咳や喉の痛みを瞬時に和らげることができる特別な植物である。はるか昔、古代ギリシャや古代エジプトから、医者は咳や声がれ(嗄声、させい)やぜんそくの治療にカンゾウを用いてきた」と述べました。

甘味の成分は「グリチルリチン酸」という有機化合物で、砂糖(ショ糖)の150~200倍の甘さと言われています。

大量に摂取すると浮腫みや高血圧、手足のだるさなどの副作用が出ることもあることから、その取扱いには注意が必要な生薬の一つです。

甘草の栽培は日本では300年以上前から行なわれており、江戸時代には山梨県甲州市の甘草屋敷や江戸の小石川御薬園で栽培されていました。現在は輸入品の方が安いため、ほぼ100%を中国・旧ソ連・アフガニスタンなどからの輸入に頼っていますが、グリチルリチンの含有量が一定でなく、また、乱獲による絶滅が懸念されているため、全国各地で甘草の栽培研究が盛んに行われていますが、気候、土壌の違いなどから、商品化には苦労があるようです。
また、短期間で収穫すると、薬効が弱くなる特徴があるようです。

育て方は、日当たりを好みますが、日本の酷暑では弱ってしまうので、夏場は半日陰の涼しい場所に置きましょう。寒冷紗などを利用して日陰を作ります。

用土は、肥沃で水持ち良い土を好みます。暖地などでは、根腐れ防止のためにやや乾燥気味に育てます。アルカリ性土を好むので、植え付ける前に苦土石灰などでアルカリ性にするか、牡蠣殻などの有機石灰を定期的に与えます。根が伸びるので深くまで耕しましょう。根を収穫したい場合は、鉢植えやプランターでは発育が阻害されるので、地植えにします。

水やりは、乾燥気味に育てます。夏の乾燥する季節以外は天候任せで問題ありません。表土がカラカラに乾いていたら水を与えます。

施肥は、植え付け前と毎年2~3月に発酵油かすなどの有機成分と苦土石灰などを与えましょう。

花言葉は「待ちかねる」「憂いを忘れる」「いつも一緒」「愛の忘却」「気品」「崇高」「決意」「宣告」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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