蒟蒻 こんにゃく 蒟蒻芋 こんにゃくいも 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

蒟蒻 蒟蒻芋
こんにゃく こんにゃくいも
英語: Konjac コンニャク Konnyaku potato コンニャクポテト
Unicode:
[蒟_0x849F][蒻_0x84BB]
[蒟_0x849F][蒻_0x84BB][芋_0x828B]
サトイモ科の植物、またはその球茎から製造される食品のこと。
原産地はインドまたはインドシナ半島とされ、東南アジア大陸部に広く分布してます。
近縁種のヤマコンニャクが、日本の四国南部から九州、南西諸島、台湾に自生しています。
芋の部分を食用にできますが、シュウ酸カルシウムの毒性が強く生食は不可。食用とするためには茹でてアルカリ処理を行うなどの毒抜き処理が必須です。
国内の主産地は群馬県で、第2位は栃木県、第3位が茨城県で、約97%が北関東で生産されています。世界的な生産量は中国が圧倒的に多く、芋もしくは粉砕した粉末状の形で流通しており、日本にも大量に輸入されています。
サトイモ科の夏緑多年草植物で、扁平な円形の地下茎があり、地上には葉だけを出します。茎に見えるのは実は葉柄で、高さ1mほどに伸び、先端は平らに開いて鳥足状に小葉をつけます。小葉は柔らかくて、つやがあり、楕円形です。
株は次第に大きくなりますが、ある程度大きくならないと花は咲きません(栽培下では5~6年で開花)。
開花する時には葉は出ず、開花後に株は枯れます。
巨大な花で、天に向って真っすぐ伸びた棒状のものが、1枚の花びらに包まれているかのようなの形状で、水芭蕉の花にも似ていますが、対照的に濃い赤紫色をしており、独特の臭いを放ちます。英語圏では「Devil’s Tongue(悪魔の舌)」などと呼ばれています。果実は液果です。
基本的には、3年で収穫してしまうため、栽培下では、花を見ることはほとんどありません。
食べ方
毒抜きと蒟蒻の製法は、芋を粉砕して粉にし、水とともにこねた後に石灰乳(消石灰を少量の水で懸濁したもの、水酸化カルシウム水溶液)、炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)水溶液、または草木の灰を水に溶いたものを混ぜて煮沸して固めます。
日本だけでなく中国やミャンマーもほぼ同じ方法で食用にし、元々はそちらの料理であったとされ、日本へは伝来したものと見られています。鎌倉時代までには食品として確立し、精進料理に用いられるようになったと見られています。
ぷにぷにとした独特の食感を持ち、一旦凝固させると水溶性を持たず、強い弾力を示します。
日本ではおもにおでん、煮物、味噌汁、豚汁などの汁物や鍋物の具に使われます。また、串を刺して味噌田楽の素材としても用いられたり、たこ焼きなどに味付けした物を小さく切って入れることも。糸状に加工した「しらたき」は、すき焼きやおでんなどに使用され、他に炒め物やこんにゃくステーキなども存在するなど使用法は幅広いです。
蒟蒻に含まれるグルコマンナンなど食物繊維は、腸内の有害物を排出し、血圧やコレステロールを下げる働きもあるといわれています。
また、炭水化物や脂肪、タンパク質をほとんど含まないので、ダイエットに良いとされています。
育て方
多年生で、人の指ほどの大きさの生子(きご)を植え付けると1年目でミカンほどの大きさに、さらにそれを植え付けると2年目にリンゴほどの大きさになります。3年目にしてようやく出荷できる約500g以上の球茎になります。
一年ごとに掘り起こし、洗浄した後、乾燥させて保存し、新たに植えることを繰り返します。
生育に必要な温度は13℃以上なので、寒冷地での栽培は難しいです。植え付け時期は、4~5月頃です。
日当たり・置き場所
日当たりが良い場所を好みますが、強すぎる光には弱く、葉を傷める原因になるため注意しましょう。また、再生力が弱いため、強風が吹きつけない場所で管理します。
用土
酸性の土壌を嫌います。土壌のpHは5.5~6.5に調整します。
種芋は酸素を必要とするので、植え付ける場所の土をよく耕して柔らかくし、堆肥を混ぜ込んでおきましょう。
冬期から早春に、植え付ける2週間前ほどに石灰でphを調整します。1週間前ほどに完熟堆肥をたっぷりと施しておきます。
水やり
過湿も乾燥も苦手とするので、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。また、乾燥を防ぐため、土の表面が見えないくらい株元にわら敷いてマルチングしておきます。
施肥
葉が茂り始めてきたら追肥をします。緩効性有機肥料などを1.2㎏/a程度施します。
花言葉
「柔軟」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.