藤 フジ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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藤 フジ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

フジ

英語:Wisteria ウェスタリア

Unicode: [藤_0x85E4]

マメ科フジ属のつる性落葉木で、日本の固有種。別名「ノダフジ」。本州・四国・九州の温帯から暖帯に、低山地や平地の林縁、崖、林の中に分布します。
フジ属には日本、中国と北アメリカに合わせて6種が知られ、日本に自生するのは本種の他にヤマフジがあり、混同されることがあります。

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観賞価値の高いつる性の花木で、多くの園芸品種があり、現在では世界各地で植えられています。
蔓は左巻きで褐色の短毛が密生していますが、成長すると無毛になります。
葉は長さ20~30cmになり、奇数羽状複葉で小葉は11~19枚に達し、葉質は草質で薄く、縁は滑らかです。ネムノキと同様、夜間は葉をすぼめます。

花期は5月で、薄い紫色(白花もある)の多数の花を付け、藤色の色名はこれに由来します。
長い穂のような花序は下に長くしだれて、20~80cm、時に100cmにも達します。
優雅で幻想的な柔らかい印象を与える花で、古くから振り袖姿の女性に例えられ、多くの詩に詠まれてきました。

蔓で木に巻きついて登り、他の樹冠に広がる習性を利用して、棚を作り藤を這わせて作る「藤棚」は、花が咲く時期には庭園や公園などで鑑賞、観光の対象となります。
花が終わるとマメのサヤのような実を付け、熟すと褐色になります。中に豆が入っていてこれも褐色です。
花、豆は食用となります。花は天ぷら砂糖漬け、ジャムなどにして、豆は炒って食べることができます。フジにはレクチンなどの毒が含まれているので、生では食べれません。必ず加熱します。また、あまり大量に食べない方が良いとも言われています。

育て方は、直射日光の差す場所を好む、好日性植物であるため、日当たりのよい場所に植え、十分に枝葉を成長させます。
地植えの他、鉢植えでも楽しめます。根の成長が制限されることから、むしろ鉢植えの方が花つきが良くなるほどだと言われています。

やや湿り気があり、通気性のある砂質の肥沃な土を好みます。黒土に堆肥や腐葉土を混ぜて、通気性と保湿を得るために川砂や鹿沼土を配合します。

水やりは十分に。乾燥すると生育や花つきを悪くするため、水切れには注意してください。
地植えの場合は、基本的には自然の降雨に任せますが、日照りで乾燥していたら、たっぷりと与えます。

寒肥として2月頃に堆肥などに草木灰を混ぜた有機肥料を、株のまわりに施し、花後のお礼肥には油かすなどを施します。

花が咲く時期に、蜜を目当てにクマバチが訪れることがあります。ずんぐりした大きい体と、大きな羽音が特徴的な蜂ですが、見かけと異なりおとなしい性格で、こちらから攻撃したり巣を荒らしたりしなければ、人に危害を加えることはほとんどありません。いじめたり追い払ったりせずにそっとしておきましょう。

花言葉は「優しさ」「歓迎」「決して離れない」「恋に酔う」「歓迎」「確固たる」「しっかりした」「忠実な」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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