蚊母樹 イスノキ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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蚊母樹 イスノキ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

蚊母樹

イスノキ

英語:Distylium racemosum ジスチリウム ラセモサム

Unicode: [蚊_0x868A][母_0x6BCD][樹_0x6A39]

マンサク科の常緑高木で、別名、ユスノキ、ユシノキ、ヒョンノキ。

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静岡県以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布し、関東地方ではあまり馴染がありませんが、関西以西では普通に見られ、九州南部では森林を作る主要な樹種となっています。本土では低地の森林によく見かけ、沖縄では石灰岩上の森林を優占しています。

日本以外では台湾や済州島、中国大陸に自生します。

成長が遅くて材が緻密であり非常に堅く、家具、楽器、杖の素材にされます。弥生時代から農具の鋤などに使われ、特にイスノキ材の木刀は丈夫で、示現流系統の剣術で使用されています。心材は黒く、黒檀や紫檀の代用とされます。樹皮からは鳥もちを作れ、樹皮と葉の灰を合わせたものは、有田焼の釉薬「いすばい」となります。

材木としての価値の高い有用樹のため伐採が進み、天然の個体数は減少していますが、しっかりと根を張って枝葉を繁茂させるため、垣根や防風林として人工的に植栽される事が多いです。

成長すれば樹高15m以上、幹の直径1mを超える高木で、樹皮は明るい灰色で平滑、樹齢を重ねると樹皮が鱗状に剥離して赤みを帯びます。

葉は厚く長楕円形で互生し、深緑で表面に強いつやがあります。冬でも葉が落ちないので、生垣として利用されていることも多いのです。

開花時期は3月~5月で、葉の付け根から伸びた花茎の上方に両性花、下方に雄花を咲かせます。花穂は葉に埋もれ目立ちませんが、鮮やかな紅色の花で、葉の緑との色合いがとても美しく、通好みの花と言われています。

晩夏から秋にかけて直径1センチほどの卵形の果実ができます。黄褐色の毛が密生し、熟すと二つに裂け、中から黒光りする小粒の種子がこぼれ落ちます。

樹形や樹皮の形状がワイルドで野趣に富み、庭に植えると山野の雰囲気を出すことができるため、雑木風の庭に使われることがあります。が、放任すれば大木になるため、生け垣の他は、一般家庭よりは公園や山地へ植栽することが多いです。

「虫こぶ」ができやすい木として知られます。葉の表面にはイスノキアブラムシなど10種類以上のアブラムシとダニが寄生し、これらによって刺激された細胞が異常に発育することで、瘤状の虫こぶができます。虫こぶは生育にはあまり影響はありません。中国名は「蚊母樹(ぶんぼじゅ)」で、虫こぶに由来します。

育て方は、性質は丈夫なため、環境が悪い土地でも育てることができます。日陰や痩せ地でも生育可能で、日当たりを気にする必要は特にありません。日陰の垣根や人が入りにくい場所の植え込みに適します。ただし、本来は日照を好み、日なたの方が健全に育ちます。

成長は遅いですが、大木になります(通常は3~5m位、成長すれば15m以上)。植える場所はよく考えましょう。

病害虫や強風、潮風、暑さには強いですが、風通しが悪いとモチ病を発生することがあります。

強い刈り込みに耐えるので、枝が密になったら、刈り込みましょう。

暖地性の樹木で、寒冷地での植栽は適しません。

水はけの良い砂質土壌を好みますが、あまり土質は選びません。赤玉土に腐葉土や川砂を漉き込んで植え付けましょう。植え付ける時期は、4月下旬から9月上旬頃が適しています。

水やりは、地植えであれば雨水で十分です。ただし、根がはるまでは乾かないように注意して水やりを行います。
鉢植えの場合は、表面が乾いたら水やりをしましょう。

施肥は特に必要ありません。肥料を与えなくても良く成長します。与えたい場合は。生育の様子を見て、緩効性の有機肥料や液肥を少し与えます。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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