車前草 オオバコ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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車前草 オオバコ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

車前草

オオバコ

英語:Plantago asiatica プランタゴ ロスラリス

Unicode: [車_0x8ECA][前_0x524D][草_0x8349]

オオバコ科オオバコ属の多年草で、千島、朝鮮半島、中国、台湾、サハリン、シベリア東部、マレーシアなど東アジアを中心に広く分布し、日本では北海道から沖縄までの全土に生息しています。

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高地から平地までの野原や荒れ地、道端などに普通に自生します。踏みつけに強く、人などがよく踏む道端などの場所のほか、校庭や公園などでもよく見られます。

中国では車前草と書き、「車前(しゃぜん)」は漢名で、人や車(牛車・馬車)が多く通る轍(わだち)によく生え、踏みつけに強いことからこの名がつきました。

踏みつけにも耐えられるように、茎葉は丈夫に出来ており、花茎の他は茎は立たず、地面に埋まっています。葉柄には丈夫で硬い筋が通っていて、地面に平行して横向きに、葉が生えているので折れにくくなっています。

葉は葉と同じかそれより長い葉柄があり、形は楕円形か卵形から広卵形もしくは、さじ形。多くは根生葉で根元からロゼット状に四方に広がり多数出ます。葉は無毛。5~7条の葉脈が縦に平行に走り、基部に浅い切れ込みがあり、縁は波打ちます。

花期は4~9月。棒のように細長い10~30cmの長さの花茎を出し、長い緑色の穂に花がびっしりと密につき、白色もしくは淡い紫色の小花が下から上に向かって順次咲きます。風媒花です。

果実は蒴果で長楕円形、熟すると上半分が横にとれて、中から5~8個の種子が現れます。種子は平たい長楕円形で、雨などに濡れるとゼリー状の粘液を出してべたつき、動物など他のものに付いて遠くに運ばれて分布を広げます。

若葉は茹でて、水にさらすと食用になります。ダイエット食品の材料としても使われています。また、グルテンの代用品として、サイリウム等の名でも利用されています。

成熟した種子を車前子(しゃぜんし)、花期の全草を天日で乾燥したものを車前草(しゃぜんそう)、葉だけを乾燥させたものを車前葉(しゃぜんよう)といい、日本薬局方に収録された生薬です。

煎じて用いられ、服用すると咳止め、たんきり、下痢止め、消炎、むくみの利尿に効用があるとされています。また、葉も種子も熱を冷ます効用があるとされ、漢方では、車前子は牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)などの漢方薬に配合されます。車前葉は漢方薬として慢性気管支炎や高血圧症に効果があるとされています。

民間療法では、膿が出るような腫れ物には、葉を火であぶってよく揉んでから、患部に貼り付けると治るといわれ、夏場に全草を採取して天日干しし、煎じて茶代わりに飲むと、消炎、利尿、下痢止め、胃腸病によいとされています。

育て方は、雑草としてあちこちに生えている植物で、たくましい性質ですので、あまり手を加えずに簡単に育てることができます。

逆に生命力と繁殖力が非常に強いので、地植えにすると他の植物の場所まで侵出するので、囲いを作って栽培するか、鉢植えやプランターで育てた方が無難です。こぼれ種でも増えますので、他の鉢に種が飛ばないように離して置いてください。

日当たりの良い場所を好みますが、耐陰性も強いので日陰でも十分育ちます。

他の植物が生えない踏みつけられるような環境でも丈夫に育ちますが、反面、背の高い草が生えている場所に植えると、高くのびる性質を持たないので、他の草に負けてしまいます。

用土は、特に選びません。他の植物が生えないような硬い土でも普通に育つぐらいです。市販の草花用培土で十分です。

水やりは、地植えの場合は、極度に乾燥している場合を除き、降雨で十分です。鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷり与えます。

施肥は、特に必要ありません。育ちが悪いようでしたら、薄めの液肥か緩効性肥料を少量与えてください。

花言葉は「足跡」「足跡を残す」「白人の足跡」「耐え忍ぶ愛」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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