野薔薇　ノバラ　角字で花と植物の名前、漢字表記

野薔薇

ノバラ

英語：Wild rose　ワイルドローズ

Unicode：　［野_0x91CE］［薔_0x8594］［薇_0x8587］

バラ科の落葉性のつる性落葉低木で、ノイバラ（野茨）とも呼びます。
日本のノバラの代表的な種で、北海道から九州までの各地の山野に多く自生し、国外では朝鮮半島に分布します。

山地の林縁、原野、野原、草原、道端、河岸に自生し、日当たりのよい山野のヤブや河川敷などにも繁茂します。

花期は4～6月で、枝の端に25～30mm程の野趣がある白色の5弁花を房状に多数つけます。花はやさしい芳香があり、蒸留すると香水の原料になります。枝に鋭いトゲがあります。

9～10月に実る球形で固い赤い果実は大変美しく、切り花などにされるほか、甘味があって食べることができ、利尿や便秘の治療に使われることがあります。「ローズヒップ」と呼ばれ、ハーブティーやローズヒップオイルの原料にもなります。

各種バラの品種改良に使われ、園芸用バラ類の接ぎ木の台木にも使われるため、台木として育てられるほうが多いです。挿し木で育てたものよりも、実生のほうが良い台木になるといわれています。

バラの中でも生命力が強く丈夫で、育てやすいです。日当りのよい場所で管理してください。

種まきは2～3月頃に行います。種や苗は通常販売はあまりされていないので、入手困難な場合は、自生している株から種子を採取して育てます。

3～4月初旬か、9～10月初旬頃が苗の植え付けの適期です。鉢植えは、鉢底石を敷き、土を入れた後に植え付けます。地植えは、事前に土を掘り起こしておき、肥料を混ぜて1週間ほど寝かせてから苗を植えます。

水はけのよい、有機質をたくさん含んだ土を好みます。赤玉土（小粒）7：堆肥3の割合で混ぜた土がお勧めですが、市販のバラ用培養土でも問題ないです。根が弱いので、傷つけないように注意してください。

水やりは、鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。庭植えは、基本的に水やりの必要はありませんが、連日乾燥したときは与えてください。

施肥は、鉢植えは、4～10月の間、液体肥料を適宜与えるか、固形の発酵油かすを株元に置きます。また、1～2月に、固形の発酵油かすを施します。地植えは、植え付けるとき、ゆっくり効く緩効性化成肥料を土に混ぜておけば、肥料は特に必要ありません。

花言葉は「素朴な愛」「素朴なかわいらしさ」「孤独」「才能」「詩」「痛手からの回復」です。

 

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.