獏 バク 角字で哺乳類の名前、漢字表記

獏
バク
英語:Tapir テイパー
Unicode:[獏_0x734F]
奇蹄目バク科の哺乳類の総称。
北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、東南アジアに分布しています。
かつてはヨーロッパやアジア、アメリカの全土に生息していましたが、今では東南アジア、中米、南米に5種が残るのみです。
和名の「獏(バク)」は、中国古書にある伝説上の動物で、悪夢を食べて、良い夢を見させるといわれます。「獏」が実際にマレーバクを意味したものであったかどうかについては諸説あります。
英名は「tapir(テイパー)」。原産地(中南米および東南アジア)を除く世界の多くの言語では「タピル」に近い名で呼ばれます。
主に森林に生息し、夜行性傾向が強いです。
水辺を好み、採食や避暑、寄生虫から身を守るなどの理由で、水中で過ごすことも多いです。危険を感じると水中へ逃げ込みます。
子連れの母親以外は、主に単独で生活しています。
成獣の体長は1.7~2m程度。体型は流線型で、薮の中を進むのに適しています。肩よりも腰の方が高いです。
皮膚は分厚く、ヤマバクを除いて体毛は少ないです。ヤマバクは長い体毛で被われ、寒さから身を守るのに役立つと考えられています。
マレーバクは体色が前部と後部が黒・胴体中央部が白で、人間から見ると目立つように思われますが、夜間では体が分断されたように見え輪郭がつかめず、捕食者から身を守る役割があると考えられています。
生まれた時は「うり坊」模様で、森の中の茂みや木漏れ日の中で敵に見つかりにくくするためだと考えられています。
ゾウの鼻のような口吻を持ち、器用に動かすことができます。水に潜ったときには、この鼻をシュノーケルのように使います。
草食で、草、木の葉、芽、若枝、果実、水生植物などを食べます。ゴムやトウモロコシなどを食害します。
森林伐採や開発などによる生息地の破壊、食用や皮革用、スポーツハンティングなどの狩猟により生息数が減少している種もいます。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.