豚 ブタ 角字で哺乳類の名前、漢字表記

豚
ブタ
英語:Pig ピッグ
Unicode:[豚_0x8C5A]
偶蹄目イノシシ科の動物。ヨーロッパイノシシやアジアイノシシを家畜化したもので、主に肉用に飼育されます。
世界各国で古くから飼育され、ヨーロッパ、西アジア、中国など、別々の土地でそれぞれの土地のイノシシから家畜化されました。
家畜化の始まりは、中国南部で紀元前8000年、西アジアで前6000年ごろと考えられています。
現在飼育されている改良種の多くは、これらが交雑されてつくられたものとされています。
英名はPigのほか、とくにオスブタをboar、メスブタにはsowが用いられます。
品種は主要なものだけでも300種を超え、加工用型(ベーコンタイプ)、生肉用型(ポークタイプ)、脂肪用型(ラードタイプ)の3型に分けられます。
繁殖に用いる種豚は、血統の確実な、体型の優れた、能力の高い個体でなければならないため、日本では種豚登録協会が純粋種の血統を明確にするために、子豚登記と種豚登録を厳格に行っています。
味覚と嗅覚が高度に発達していて、味蕾は人間の約3~4倍で、嗅覚を感知するための非常に洗練された生体システムを持ち、人間を含む他の種よりも多様な匂いを区別できます。
ヨーロッパでは、ブタの嗅覚を利用して、地中にあるトリュフ茸を探させます。
雑食性です。先祖のイノシシの食性に由来しています。イノシシは、草木の葉や種や花、根や塊茎などの他、昆虫やカエルなどの両生類、齧歯類や鶏の卵やヒナのような動物性のものまで何でも食べます。
土中の虫や、植物の根・球根を掘り返して食べるため、他の家畜と違って、硬い鼻先と強大な背筋を備えていて、木製の柵では横木を鼻先で押し上げて壊してしまうこともあります。
野菜や果物、残飯など何でも食べますが、飼育下では、主に配合飼料が利用されています。
配合飼料はトウモロコシや大麦などの穀類、大豆油粕やナタネ油粕を混合して作られています。また、ビタミンやカルシウム、リンなどのミネラルも添加されていて、配合飼料だけで生産ができるようになっています。
繁殖力も強く、野生のイノシシが春にだけ子を産む季節繁殖動物であるのに対し、周年繁殖動物で、性成熟に達する月齢も早く、産子数も約10頭と多産で、乳頭の数も7対以上あります。
社交性があり、広大な土地で群飼される放牧豚は、祖母・母・子などの母系集団で20~30ヘクタールもの範囲で行動します。
雄豚は生後1年ほどで群れから離れ、小さな雄グループを作って行動したり、単独行動をします。
知能が高く、類人猿、イルカ、ゾウ、カササギ、ヨウムに加えて、鏡の存在を認知できる「鏡映認知」が確認された数少ない動物です(通常、動物は鏡に映った自分を他者と認識します)。「お手」も「お座り」も簡単に覚え、遊び好きで、追いかけっこのような遊びから、ボール運びなどの物遊びまで複雑な遊びをすることが確認されています。
反面、繊細な生き物でもあり、ストレスで体重が減ったり、死んだりします。
牧場から逃げたりして、野生下で繁殖を繰り返すと、先祖のイノシシに形態が似てくることがあるようです。
日本では元々飼育が盛んでなく、仏教の肉食禁止の思想も加わったため、明治時代に至るまでほとんど飼育されませんでしたが、奄美、沖縄は例外で、正月や葬式、先祖祭などの機会に食されたようで、現在でも伝統的な豚肉料理が継承されています。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.