箆鹿 ヘラジカ 角字で哺乳類の名前、漢字表記

箆鹿
ヘラジカ
英語:Elk エルク
Unicode:[箆_0x7B86][鹿_0x9E7F]
偶蹄目シカ科オジロジカ亜科ヘラジカ属に分類される、体長206~310cm、肩高174~235cm、体重350~800kgに達する世界最大のシカ。
中国東北部、アメリカ合衆国北部、エストニア、カナダ、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ラトビア、リトアニア、ロシア。北アメリカではツンドラまで広範囲に生息します。
針葉樹林と、針葉樹と落葉樹の混合樹林で生活しています。
夏は単独、もしくは数頭の群れで生活し、冬は10頭前後の群れを形成します。
和名の由来は、ヘラのように平たい角を持つことで、日本語では「オオジカ」と呼ばれる場合もあります。
ヨーロッパでは「エルク elk」と呼ばれますが、アメリカでは「小枝を食べるもの」という意味の「ムース moose」と呼ばれます。
オスは約2mにもなる平べったく、手のひら状に枝分かれした巨大な角を持ちます。
体毛は灰褐~黒褐色で、腹部は淡褐色。
顔は長く鼻面はあごの先まで伸びており、のどにはベルと呼ばれる肉垂があります。
草食性で、ヤナギやカバノキの木の葉や樹皮、地面に落ちた種実類、水草等を食べます。
唾液には植物の成長を促す成分が含まれていて、食べ後からは、新しい芽や草が生えやすくなっています。
体高が非常に高く、地面まで頭を下げることは困難なため、高く伸びる草や低木を好みます。
冬は低木や松ぼっくりを食べ、大きな蹄で雪をかき分けてコケや地衣類などを食べることもあります。
蹄は柔らかい雪の上で、巨体を支える雪靴の役目を果たしたり、春や夏では、沼地や泥の上を沈まずに歩ける支えとなったりします。
夜明けごろや日没後に活動します。
水場を好み、夏にはよく水場に来て、水中の水草を食べたり、泳いで体に付いた寄生虫を落としたりします。
巨体にもかかわらず泳ぎが得意で、数キロも泳ぐことができ、約5mの深さまで30秒間ほど潜ることができます。
短距離であれば時速約50キロで走ることができ、時速30キロで安定した速足走行もできます。
天敵は、成獣を定期的に捕食するアムールトラやハイイログマで、子供や若い個体はヒグマ、アムールヒョウ、ピューマ、オオヤマネコ、カナダオオヤマネコ、コヨーテ、オオカミ、アメリカグマ、クズリに捕食されます。
性格は温厚で、通常は攻撃的ではありませんが、子供連れ、人や犬、車などに追い立てられたとき、空腹だったり疲れているとき、深い雪の中を歩かなければならない冬に攻撃的になることがあるため、不用意に近づかないように注意喚起されています。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.