抹香鯨 マッコウクジラ 角字で哺乳類の名前、漢字表記

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抹香鯨 マッコウクジラ 哺乳類の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する動物についても簡単に解説しています。

抹香鯨

マッコウクジラ

英語:Sperm whale スプーンホイール

Unicode:[抹_0x62B9][香_0x9999][鯨_0x9BE8]

偶蹄目マッコウクジラ科マッコウクジラ属に分類されるクジラ。マッコウクジラ属は本種のみ。

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北極から南極まで世界規模で分布しており、深海沖に最も多くが生息しています。

体長は10~15m。大きなオスは18mにも達します。ハクジラ類の中で最も大きく、歯のある動物では世界最大とされています。鋭い歯は噛むためには使わず、ワニのように獲物にかぶりついて丸飲みします。

頭部が巨大な四角形の形をしています。頭部には脂(鯨蝋)が詰まっていて、水面の寒気にさらされると、油は冷やされて固形のワックスに変化し、水よりも密度が高いので沈みます。周辺の毛細血管に血液を送り込むと、ワックスは融けて油に戻り、クジラは水面へと上昇できます。

また、鯨蝋を通過した音波は、強化され増幅されます。これにより跳ね返ってきた音で周囲の状況をソナーのように感知します(エコロケーション)。

230デシベルという音量を発し、エサの位置を知るためだけでなく、エサを失神させたり殺したりする目的でも使っていると考えられています。

鯨蝋はかつては、ロウソク、化粧品、ミシンなどの産業用機械の潤滑油として多用されていました。ロールス・ロイスのエンジンや変速機、初期のアポロ宇宙計画でも使われていたことで有名です。

かつてはこの鯨蝋を目的に大量のマッコウクジラが乱獲されました。特に米国では18世紀から19世紀にかけて盛んにマッコウクジラを捕獲し、米国が日本に開国を迫った理由の一つに捕鯨船の中継基地の設置が挙げられています。

マッコウクジラを題材とした創作物として最も著名なものは、ハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」であり、そこに登場するマッコウクジラが「モビーディック」です。小説「白鯨」の舞台となったのは捕鯨船です。

社会的単位は安定していて、メスと子は母系の群れで暮らします。

群れの結束は強く、弱って傷ついた仲間を囲って天敵からの攻撃から守ったり、安全地帯へと押しやるような行動も観察されています。

肉食で、ヤリイカやダイオウイカなど主な食性はイカ類であり、スケソウダラやメヌケ、フリソデウオ科やツノザメ科のような大型の深海魚類も餌となります。

人間のほかには、シャチが天敵で、子供だけでなく成体も、シャチの群れに襲われ、殺されることがあります。

和名の「マッコウクジラ」の漢字表記は「抹香鯨」で、「龍涎香」というお香に使われる香料から名付けられました。

「龍涎香」は、古代からアラビア商人が取り扱い、洋の東西を問わず珍重されてきた香料であり、医薬でも媚薬でもありましたが、それは海岸に打ち寄せられたり、海に漂っているものを偶然に頼って見つけ出す以外、手に入れる方法はありませんでした。

この香料の正体が、マッコウクジラの腸内でごくまれに形成されるもの結石であることが分かったため、この名が名付けられました。

「龍涎香」は、捕鯨が盛んに行われる時代に入ると、狩ったマッコウクジラから直接採り出すことが可能になりました。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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