木五倍子　キブシ　角字で花と植物の名前、漢字表記

木五倍子

キブシ

英語：Stachyurus family　スタキラスファミリー

Unicode：［木_0x6728］［五_0x4E94］［倍_0x500D］［子_0x5B50］

キブシ科キブシ属の落葉低木。日本原産で北海道から九州に分布します。別名キフジ。

日本固有種で、北海道（西南部）、本州、四国、九州、小笠原に分布し、山地の明るい場所などに生育します。
フロンティア植物として、荒れ地にもよく発生します。

一般家庭の庭木ではあまり見かけませんが、庭園や公園などによく植えられています。

雌雄異株で、樹高は3m、ときに7mに達するものもあります。成長が早く、一年で2mくらいは伸びます。

葉は長さ1～3cmの葉柄があり、互生し、長さ6～12cm、幅3～5cm、葉身は楕円形または卵形で、先端は鋭形または鋭尖形、基部は円形、切形または浅心形で、縁には鋸歯があります。

3～5月の葉が伸びる前に淡黄色の総状花序をつけ、枝から下がるように、藤の花に似た薄い黄色い花房が印象的な花を咲かせます。薄い黄色の花が殆どですが、紫の花を咲かせる品種もあります。

果実は径7～12mmになる広楕円形、卵形または球形で、緑色から熟すと黄褐色になり、染料の原料となります。
キブシ（木五倍子）という名前の由来は、染料に使われていたフシ（五倍子）の代用品とされたことに因んでいます。

育て方は、日当たりと、風通しが良い場所を好みます。半日陰程度でも問題ありません。耐寒性、耐暑性共に高く、害虫にも強いので、初心者でも育てやすいとされています。
とても成長が早いので、苗を植え付ける場合には、植え付け時から支柱を使うようにしましょう。

用土は、とくに選ばなくてもよく育ちますが、水はけの良い土を好みますので、植え付ける際に、腐葉土をたっぷりと混ぜておきます。鉢植えの場合は、赤玉土小粒6：腐葉土4で混ぜたものか、市販の草花用培土を使用します。

水やりは、地植えの場合は、降雨のみで大丈夫です。鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと与えましょう。

施肥は、ほとんど必要ありませんが、花付きが悪い場合は、緩効性有機肥料を適量与えましょう。

花言葉は「待ち合わせ」「出会い」です。

 

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.