酢茎菜 すぐきな 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

スポンサーリンク
酢茎菜 すぐきな 野菜や果物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

酢茎菜

すぐきな

英語: Sugukina スグキナ

Unicode: [酢_0x9162][茎_0x830E][菜_0x83DC]

アブラナ科の越年草。カブの変種。京の伝統野菜のひとつで、すぐき漬の材料となります。

原産地はアジア、特にアフガニスタンを中心とする一元説と、これにヨーロッパ西南部の海岸地帯を加える二元説があります。

スポンサーリンク

根の部分は短い円錐形で、長さは20cm程度。皮は白く、大根を短くしたような形をしています。

葉は肉厚で濃緑色、根の大きさの割には大きな葉が育ちます。

アブラナに似た、黄色い花を咲かせます。

別名「酸菜(すいな)」「賀茂菜(かもな)」「屋敷菜(やしきな)」「御所菜(ごしょな)」「水茎(すいくき)」。

京都上賀茂を中心とした、限られた土地でしか生産されておらず。通常、すぐき漬以外には利用されません。また、京都以外にはあまり流通していません。

歴史は、いまから400年ほど前の桃山時代にまでさかのぼり、起源については諸説ありますが、「上賀茂神社」や「上社」の名で親しまれる「賀茂別雷神社」に奉仕する社家(神社に仕える氏族やその家)が、京都御所から賜った種子を、自分の庭に植えたのが始まりだといわれています。

当初、すぐき菜は、上層階級への贈答用の高級品として扱われ、長く社家の屋敷の中でのみ栽培されていました。その後、江戸時代の飢饉のときに難民救済のために公開され、一般の農家でも作られるようになりましたが、庶民の食卓にあがり広く食べられるようになったのは明治維新以降であり、大正・昭和にかけて東京にまで消費地が広がりました。

食べ方

京都の伝統野菜で、甘味が強く乳酸発酵が進みやすい野菜です。

京都の三大漬物(千枚漬け・柴漬け・すぐき漬け)のひとつ「すぐき漬け」の材料になります。通常、すぐき漬以外には利用されません。

京都の冬を代表する漬物であるすぐき漬は、すぐき菜を塩だけで漬け込んで作ります。天秤押しや室入れといった独特な漬け方によって、天然の乳酸菌により乳酸発酵が進み、すぐき漬特有の酸味と風味が生まれます。

すぐき漬は、そのまま食べるほか、醤油を少々垂らしてごはんのおともや酒のつまみとして食べるのも人気で、ほかにも葉をみじん切りにして炒飯に入れたり、広げた葉を海苔の代わりにしておにぎりにしたりと、いろいろな食べ方が楽しめます。

すぐき漬には豊富な乳酸菌が含まれており、腸の働きを助ける働きが有るとされています。

育て方

植え替えを嫌うので、直まきにて畑で栽培するのが一般的です。

かつて門外不出といわれたすぐき菜ですが、種は現在では各所で入手できます。

伝統野菜や固定種の種の通販|野口のタネ・野口種苗研究所
https://noguchiseed.com/hanbai/products/detail/425

8月下旬~9月に種を蒔き、晩秋初冬の11~12月に収穫します。

発芽適温は15~20℃。生育適温は15~20℃前後。

播種法はスジまき。またはバラまきで、覆土はタネの厚みの2、3倍の深さでかぶせます。

間引き菜を利用しながら、30cm間隔ぐらいの株立ちに育てます。

連作障害があるので、同じ畑で栽培を繰り返すときは、アブラナ科作物を栽培しない場所を1~3年あける必要があります。

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。

用土

排水性に優れ、保水性の富む土壌を好みます。

土壌酸度はpH6.0~6.5が適しています。

2週間以上前までに、苦土石灰とよく腐熟した堆肥を全面に散布して耕します。1週間前に堆肥、油粕、化成肥料を施して再度耕し、畝を作ります。

水やり

種まき後は、しっかりと水を与えます。
発芽後はあまりにも過湿になりすぎると病気の原因になってしまうので土の表面が乾いた頃に水やりをします。
畑でカブを育てる場合は高畝にして水はけの良い環境で育てます。

プランターや鉢植えでカブを育てる場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりの水を与えます。

施肥

元肥に堆肥、油粕、化成肥料等を施します。
追肥は、間引きをした後に化成肥料を散布し、除草を兼ねて軽く中耕・土寄せします。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

スポンサーリンク