酢橘　すだち　角字で野菜や果物の名前、漢字表記

酢橘

すだち

英語：　Sudachi　スダチ

Unicode：　[酢_0x9162][橘_0x6A58]

ミカン科の常緑低木ないし中高木または、その果実。徳島県の原産で、カボスやユコウと同じ香酸柑橘類。

名の由来は食酢として使っていたことにちなんで、「酢の橘」から酢橘（すたちばな）と名付けられました、現代の一般的な呼称はスダチです。

スダチは徳島県を代表する特産物であり、スダチの花は1974年に徳島県の県花に指定されています。徳島県ではよく庭先に植えられている果樹です。

直立性常緑広葉樹。若い枝は緑色で稜があり、葉腋から0.2～0.cmの小さい棘が稀にでます。

葉は互生し、葉身は長さ5～8cm、幅4～7cmの披針状楕円形で、基部は広い楔形～円形。葉縁は低い波状のきょ歯があり、革質で薄く、表面は濃緑色、裏面は黄味を帯びた淡緑色で無数の小さい油点があり、両面とも無毛。葉柄にはやや広い逆三角形状の翼があります。

花期は5月 – 6月頃、枝先または葉腋に数個の純白の花を咲かせます。花は直径約1.7cmの白色い5弁花で、花弁はへら状で厚いです。

秋頃に実る果実は、直径3～4cmで、8～9月ごろ果皮が青いうちに収穫、出荷されますが、11月ごろには橙黄色に熟します。果汁は酸味があり、さわやかな香気があります。

食べ方

果実を切り分け、鍋料理の具やサンマなどの焼き魚、魚介類の刺身、あるいは焼き松茸などを食べる直前に、料理に果汁をかけるために添えられます。

果汁は食用酢としても用いられ、通常の酢の代りに酢の物の材料となったりします。

果汁以外では、青い果実の外皮部分を薄く切ったり、薬味おろしでおろすなどして、薬味として利用されます。

ビタミンC、カリウム、クエン酸などを含み、特にビタミンCが豊富です。

育て方

寒さに弱いので、年間の平均気温が14度以上の環境で栽培するのが適しています。

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。

用土

水はけの良い土を好みます。植え付ける1週間ほど前に、堆肥と腐葉土をたっぷりと混ぜ込んで、よく耕します。

酸性度はpH6当たりが最適です。植え付ける2週間ほど前に、石灰を混ぜて、調整しておきましょう。

鉢植えの場合は、赤玉土、腐葉土、川砂を6:3:1の割合で配合したものを使うか、市販の果樹用培養土の使用が手軽です。

水やり

地植の場合は、降雨で問題ありません。ただし、一週間近く雨がふらなかったようなときは、土の状態を確認して、乾燥しているときは水やりをします。

鉢植えの場合は、表土が乾いたら水を与えましょう。

施肥

肥料が好きな樹です。年間を通して肥料を切らさないように育てましょう。

肥料を与える時期は年に４度ほど、萌芽前、開花後、果実の成長期、収穫後です。

萌芽前に与えるのは、油かすなど有機質肥料がおすすめです。残りの3回は、化成肥料を与えます。

花言葉

「純潔」など。

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.