勿忘草 ワスレナグサ 角字で花と植物の名前、漢字表記

勿忘草 ワスレナグサ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

勿忘草

ワスレナグサ

英語:Forget-me-not フォゲット ミー ノット

Unicode: [勿_0x52FF][忘_0x5FD8][草_0x8349]

ムラサキ科ワスレナグサ属の総称で、狭義には、シンワスレナグサの和名です。園芸業界でワスレナグサとして流通しているのは、ノハラワスレナグサ、エゾムラサキ、またはそれらの種間交配種です。
ヨーロッパ原産で、北半球の温帯から亜寒帯のユーラシア大陸、アフリカ大陸、オセアニアに約50種が分布しています。

日本に渡来したのは、明治時代でノハラワスレナグサが最初と言われています。在来種としては、エゾムラサキ が自生しています。

園芸種は野生化して各地に群生しており、北海道、本州、四国に分布しています。

日当たりと水はけの良い湿性地を好み、こぼれ種でどんどん増える強い植物です。元来二年生もしくは多年生植物の宿根草で、耐寒性に優れていますが、暑さと過湿を嫌うので、日本では、夏越えできず、秋まきの一年生植物として扱われます。北海道や長野県の高地など、冷涼地では夏越えが可能です。

草丈は20~50cmになり、葉は互生に付き、細長く平らで、長楕円形もしくは倒披針形、葉から茎まで軟毛に覆われており、細長く多毛で柔らかい葉の様子が、ネズミの耳に似ていることから、ギリシャ語の「二十日鼠 (myos) +耳 (otis)」が語源となり学名がMyosotisになったそうです。

開花時期は3月~5月で、薄青紫色、鮮青紫色、白色、ピンク色をした6~9mmの小さい5弁の花を多数咲かせ、花冠の喉には黄色、白色の小斑点があります。

騎士ルドルフが、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうしましたが、誤って川の流れに飲まれ、最後の力を尽くして花を岸に投げて、「Vergiss-mein-nicht! 僕を忘れないで」と言い残して死に、残されたベルタはルドルフの墓にその花を手向け、彼の最期の言葉を花の名前「Vergissmeinnicht」にしたという、中世ドイツの悲恋伝説が由来となり、英名もその直訳の「forget-me-not」、和名も「忘れな草」となりました。

育て方は、日当たりと風通しが良い場所を好みます。適度な湿気を好みますが、高温や過湿には弱いので、蒸れないように注意してください。極端な水切れによる乾燥も嫌います。雨量の少ない高地や冷涼地などでは、それほど気にしなくて良いですが、高温多湿の地域では配慮が必要です。

排水性と水もちがともに優れ、通気性の良い土を好みます。植える前に腐葉土を漉き込んで水はけと保水を高めておきます。鉢植えの場合は、市販の草花用培土で問題なく育ちます。元肥として緩効性肥料を入れておきます。

種まきの適期は9月~10月です。嫌光性種子のため、光が当たると発芽しにくくなります。種まきの際は、土をしっかりとかぶせてあげましょう。覆土の目安は種の大きさの2倍~3倍です。苗の植え付けは、3月と10月が適期となります。

元は湿地に自生する植物で、乾燥には弱い性質を持ちます。水切れを起こさないよう、水をたくさん与えましょう。地植えの場合は雨任せでも良いですが、乾燥した日が続いたら水を与えましょう。

肥料を与え過ぎると花つきが悪くなります。様子を見ながら、少なめに与えましょう。

花言葉は「真実の愛」「私を忘れないで」「思い出」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.