矢車菊 ヤグルマギク 角字で花と植物の名前、漢字表記

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矢車菊 ヤグルマギク 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

矢車菊

ヤグルマギク

英語:Cornflower コーンフラワー

Unicode: [矢_0x77E2][車_0x8ECA][菊_0x83CA]

キク科ヤグルマギク属の耐寒性一年草(別種には多年草のものもある)。ヨーロッパ原産で、もとは麦畑などに多い雑草でしたが、観賞用に改良された園芸種が各国で栽培されています。

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ドイツ連邦共和国エストニア共和国マルタ共和国フランス共和国の国花です。

プロイセン(のちのドイツ)に侵攻したナポレオンから逃れたルイーゼ王妃は、一緒に麦畑に隠れた王子たちを慰めるために、ヤグルマギクで花冠を作ってあげました。

その時の王子の一人が、後に初代ドイツ皇帝となったヴィルヘルム1世で、即位後、ヤグルマギクの花を皇帝の紋章に決めたため、「皇帝(カイゼル)の花」と呼ばれ、ドイツの国花になりました。

マルタ共和国の国花はマルタヤグルマギクです。マルタヤグルマギクは、マルタの固有種で、キク科ケイロロフス属の多年草です。石灰岩の崖や海岸の深い谷間に自生します。

以前はヤグルマソウと呼ばれていましたが、別の植物で山間部などに自生しているユキノシタ科の「矢車草」が存在することから、最近はヤグルマギクと呼ばれるようになりました。

日本には明治時代に持ち込まれ、栽培されてきました。病虫害も少なく、丈夫な草花で、花壇や家庭の切り花などに用いられましたが、現在では帰化植物として野外でも多く見られます。原産地同様に麦畑に侵入すると、収量を5割から9割も減らす強害雑草となります。

草丈は1m位まで生長する高性から、矮性種まで品種により様々です。全体が毛で覆われるため、白みを帯びて見えます。

開花時期は4月~7月。花びらの形は筒状で、矢車に似ていて放射状に広がっています。
花色は原種は美しい青紫色ですが、改良された園芸種は白、青、ピンク、紫、ダークレッド、黒、複色など様々です。

種子は痩果で、短い毛が付いています。

その青紫色の美しさから、最高級のサファイアの色を「コーンフラワーブルー(ヤグルマギクの花の青)」と称されました。

高原産の紅茶に、ベルガモットと矢車菊で香り付けをしたアールグレイが、すっきりとした口当たりと、甘くフルーティーな香りが心地よく人気です。
飲用にヤグルマギクを栽培する場合は、食用品種の苗を購入してください。品種によっては飲食に向かないものもありますので、園芸用として流通しているヤグルマギクは飲食には使わないようにしましょう。

育て方は、日当たりと風通しの良い場所を好みます。品種によって花丈が違うので、丈を確認して植える位置を決めましょう。
麦にとっては強害雑草なため、麦畑の近くには植えないようにしましょう。

用土は水はけの良いものを用意します。市販の草花用培土で問題ありません。配合する場合は赤玉土、腐葉土、川砂、パーライトなどを混ぜた用土を使います。

水やりは、地植えは根付いてからの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾たらたっぷりと与えます。乾燥気味を好みますので、多湿にならないように注意しましょう。

施肥は、地植えの場合はほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、花用の液肥などを少なめに与える程度で十分です。

花言葉は「繊細」「優美」「教育」「信頼」「上品」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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